日独経済日記

日独間の架け橋となることを目指しています

オランダ

20240904 ドイツの気になるデータ5選(再エネ比率、在宅勤務比率など)

①電力の再エネ比率(今年1~6月)~昨年(青)の53.3%から今年(赤)は61.5%にまで上昇。その半分強を占める風力33.3%(昨年28.2%)の貢献大。但し、石炭のシェアは20.9%(同26.9%)と依然高め。 https://www.destatis.de/DE/Presse/Pressemitteilunge…

20240104 ドイツ貿易相手国ランキング(2022年)

<2022年のドイツの輸出入、貿易量、貿易収支における国別ランキング> ドイツの輸出入においては、中国、米国、オランダ、フランスの4カ国が重要(英国の地位はBREXIT以降急低下中)。 ドイツの貿易黒字は米国、フランス、英国、オーストリア向けが大きい。…

20231123 オランダ総選挙での極右勝利に対するドイツメディアの報道ぶり

昨日のオランダ総選挙で、ヘルト・ウィルダース氏(上写真)が率いる右翼ポピュリスト政党PVV(反移民、反EU、反イスラム、気候変動対応に懐疑的)が勝利したことに対するドイツメディアの報道ぶりは以下の通りです。 大量の不法移民が、イタリアやスウェー…

20230821 ウクライナへのF-16戦闘機提供開始についてのドイツメディアの報道ぶり

ウクライナが西側諸国にずっと要望し続けてきたF-16戦闘機を、オランダとデンマークが計61機提供することが決まったことに関するドイツメディアの報道ぶりは以下の通りです。 いろいろと物議を醸したが、ウクライナは念願のF-16戦闘機を手に入れる。ウクライ…

20230802 フィッチ米国債格下げについてのドイツメディアの報道ぶり

欧格付機関フィッチが予想外のタイミングで米国債格付けをAAAからAA+に1段階引き下げたことについてのドイツメディアの報道ぶりは以下の通りです。ニュースとしての扱いはそれほど大きくなく、(2011年のS&Pの時と違って)まあオオゴトにはなるまい、と割り…

20230309 クロアチアを加えた新ユーロ圏における各国GDPシェア

Eurostatから2022年のユーロ圏GDP統計がQ4まで一通り(ほぼ)出揃いましたので、ユーロ圏新メンバーであるクロアチアを加えた20カ国ベースでの名目GDPシェアを計算しておきました。 ドイツは28.8%、クロアチアは0.5%となっています。 世の中でまだあまり見…

20230308 昨秋のガスパイプライン爆破に関するドイツでの報道ぶり

掲題パイプライン爆破事件についてのドイツ主要メディアの報道ぶりのポイントをまとめると以下の通りです。 2022年9月26日夜、バルト海の海底で、パイプライン「ノルド・ストリーム1」と「ノルド・ストリーム2」の4本のストリングのうち3本が爆発により破壊…

20230306 ドイツで意外と大きい男女賃金格差

<月あたり労働時間:女性(青)/男性(黒)> 第一子出産以降差が開く https://www.destatis.de/DE/Presse/Pressemitteilungen/2023/03/PD23_084_621.html 先ほどドイツ連邦統計局から以下のような興味深い発表がありましたので、ご報告させていただきます…

20230116 日独とも産業立地低評価

https://www.familienunternehmen.de/ ZEWが今朝発表した「家族(中小)企業にとっての産業立地国別ランキング」では、ドイツが対象21カ国中18位(前回2020年14位から後退)、日本は16位(同20位から上昇)となっていました。 トップ5は①米国、②カナダ、③ス…

20221230 デュッセルドルフのクリスマス市、今年はまずまずの盛り上がり

デュッセルドルフ地元紙のライニッシェポストの取材によると、今年のクリスマス市は盛り上がりも売上高もまあまなの手応えだったもようです。 ●久々にコロナ制限一切なしのクリスマス市(去年は枠で囲われ、マスク着用+入場時ワクチン接種証明確認など。写真…

20220715 Key Figures on Europe 2022

ヨーロッパを理解する上で大変便利な冊子が出ていますのでご紹介します。ざっと図やグラフを見る(ビジュアル)だけでイメージがつかめる良品ですので、欧州に関係のある方は一瞥をお勧めします。 https://ec.europa.eu/eurostat/documents/3217494/14871939…

20220706 ドルがバカ高いのであって、決して突出した円安になっているわけではありません

IMFの購買力平価(PPP、2022年)と本日の為替レート実勢を比較してみました。 TRADING ECONOMICS | 20 million INDICATORS FROM 196 COUNTRIES Download entire World Economic Outlook database, April 2019 (imf.org) ちょっと見づらいので表の該当部分を…

2022630 ドイツコロナ状況アップデート

7日間指数(人口10万人当たり直近7日間の新規感染者数)で比較すると、ドイツ(青)は引き続き日本(黄)、英国(赤)、オランダ(緑)に大きく見劣りしています。 ドイツのコロナ規制の厳格度は日本よりずっと下、英国よりやや上、オランダと同程度です。 …

20220621 IMD国際競争力ランキング 続き(掘り下げ)

日英蘭独の4か国について、当該ランキングの構成要素20個を比較してみました。 ドイツの強みは、科学インフラ(研究大国)、健康/環境(恐らく後者)、投資(対米対中)、貿易(巨額の貿易・経常黒字)と一般的イメージ通り。 日本の強みは、雇用(低失業率…

20220513 ドイツ経済の経済ブロック別依存度見える化

スイス・バーゼル大発祥の調査会社プログノス(Prognos)から「その後の世界」と題された興味深いレポートが出ています。 ウクライナ危機後の世界においては、経済圏のブロック化(分断)が進む可能性が高まっていますが、ドイツ経済が現時点でどのブロック…

20220404 オランダのちょっとだけ安いガソリンを買いに走るドイツ人

オランダでは今月からガソリン減税(2割強)が始まっており、その結果、ガソリンの小売価格がドイツよりリッター当たり10~20セント安くなっています。 そのため、ドイツ国境近くのオランダのガソリンスタンドを訪れるドイツ人顧客数は平時の8~9割増になっ…

20220307 ドイツのガソリン代、すかさず急騰

本日はロシア産原油の禁輸に対する思惑で、原油価格が急騰しているのですが(下図は北海ブレント価格)、そのあおりを受けてドイツのガソリンスタンドでの価格も早速上昇しています。 Brent crude oil - 2022 Data - 1970-2021 Historical - 2023 Forecast -…

20220219 大変なことになっているドイツの電気代

風力や太陽光などの再エネ発電に熱心なドイツの家庭用電気代は、欧州トップクラスに高いことで有名です。1キロワット時あたりの電気代(昨年6月時点)は、日本を100とすると、ドイツ142、英国111、フランス83、オランダ74、米国60という具合です。家庭用電気…

20220210 ドイツにおけるコロナワクチン接種進捗状況

ワクチンに対する国民の受容度の高さを示す「1回以上接種者の人口比率」の時系列推移をみると、UKとドイツはワクチン接種で最初大きく先行していたものの、その後は75%あたりが壁になって伸び悩んでいます。一方、イタリア、日本、フランスは、最初こそ出遅…

20220128 プーチン大統領に最も厳しいところを突かれているドイツ

プーチン露大統領は、 欧州/世界が脱炭素に思い切り舵を切った瞬間を狙いすました上で、 自国が豊富に保有し、脱炭素実現前でまだ価値のある炭素エネルギー(原油、天然ガス)と、政治的影響力行使可能な中央アジアのウランを武器にして、 ロシアの国益(NAT…

20210915 海外各国から見たドイツ新政権への期待と警戒感

第二回TV討論会終了後の世論調査結果が3つ(赤色網掛け)出ていますが、いずれも先週までのバランスが維持されており、SPD/ショルツのリードが続いています。 Wahlumfragen zur Bundestagswahl 2021 – Sonntagsfrage (Wahlumfrage, Umfragen) (wahlrecht.de)…

22010627 イノベーション力世界ランキング(GII)日独英蘭比較

先日こちら https://dateno.hatenablog.com/entry/2021/06/19/195609 でご紹介させていただいた、グローバル・イノベーション・インデックス(GII: コーネル大、INSEAD、世界知的所有権機関によるもの Global Innovation Index 2020 (wipo.int))で、日独英…