日独経済日記

日独間の架け橋となることを目指しています

20220404 オランダのちょっとだけ安いガソリンを買いに走るドイツ人

オランダでは今月からガソリン減税(2割強)が始まっており、その結果、ガソリンの小売価格がドイツよりリッター当たり10~20セント安くなっています。

そのため、ドイツ国境近くのオランダのガソリンスタンドを訪れるドイツ人顧客数は平時の8~9割増になっているようです。

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CO2の排出量は余計な買い出しに費やされた往復分確実に増えますし、節約分が、手間/時間/往復のガソリン代等に本当に見合っているのか、大いに疑問です。

まあ、日本人にも10円安い牛乳を買うために遠くのスーパーに出かけるという人がたくさんいるので、ドイツ人のこういった節約精神を笑うことはできません。

 

ちなみにポーランドチェコとの国境近くに住んでいるドイツ人は、ドイツ語のできる店主がやっている隣国の床屋に行って節約する、という話を(特にEU東方拡大の頃)よく耳にしました。

確かに平均時給が今でもこんな(下図:ドイツ:37.2ユーロ、チェコ:15.3ユーロ、ポーランド:11.5ユーロ)に違うので、ビジネスモデルとしてサステイナブルなのかも知れません。

なお、EUを脱退したイギリスには参考データすら表示されておらず、不便なだけでなくちょっと寂しい気がします。

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