日独経済日記

日独間の架け橋となることを目指しています

20230713 ドイツHICP基礎データ

 

●ドイツHICP(EU共通ベース)とドイツCPI(国内ベース)のウェートの違い

 ドイツCPIの基準年(5年毎改定)は2020年なのでコロナ直後
 ⇒水道光熱費はインフレ前なので過小評価
  コロナによる需要減で、交通、娯楽、ホテル、レストランなどは過小評価
  そのしわ寄せとして家賃が過大評価になっている

 HICPはウェートを毎年見直すので、現在の実勢に近い
 ⇒★経済の分析においては当面HICPを見るべき


●ユーロ圏(20カ国)とドイツのHICP(ユーロ圏の28%を占める)のウェートの違い

 ユーロ圏諸国の平均値と比べて、ドイツの家賃と交通費は高め
 ドイツ人は食事の代わりに、余暇、娯楽にカネをかけている

 

●HICP国別特徴

 ドイツとオランダはコアの比率高め

 イタリアはモノのウェートが高く、サービスが低い

 

<ドイツHICP12品目の過去推移>(品目名のカッコ内はウェート)

 食品・飲料が最近急騰 

 衣類には5/11月高い季節性

 

 インフレで住居関連費(の水道光熱費)が急騰

 

 通信費は唯一の価格低下品目

 旅行(余暇)には夏高い季節性

 

 ホテル・レストランはインフレとアフターコロナ(リベンジ)で急騰