●ドイツHICP(EU共通ベース)とドイツCPI(国内ベース)のウェートの違い
ドイツCPIの基準年(5年毎改定)は2020年なのでコロナ直後
⇒水道光熱費はインフレ前なので過小評価
コロナによる需要減で、交通、娯楽、ホテル、レストランなどは過小評価
そのしわ寄せとして家賃が過大評価になっている
HICPはウェートを毎年見直すので、現在の実勢に近い
⇒★経済の分析においては当面HICPを見るべき
●ユーロ圏(20カ国)とドイツのHICP(ユーロ圏の28%を占める)のウェートの違い
ユーロ圏諸国の平均値と比べて、ドイツの家賃と交通費は高めで
ドイツ人は食事の代わりに、余暇、娯楽にカネをかけている
●HICP国別特徴
ドイツとオランダはコアの比率高め
イタリアはモノのウェートが高く、サービスが低い
<ドイツHICP12品目の過去推移>(品目名のカッコ内はウェート)
食品・飲料が最近急騰
衣類には5/11月高い季節性
インフレで住居関連費(の水道光熱費)が急騰
通信費は唯一の価格低下品目
旅行(余暇)には夏高い季節性
ホテル・レストランはインフレとアフターコロナ(リベンジ)で急騰