いつもよりやや遅めですが、英エコノミスト誌が半年毎(1月/7月)に更新しているビッグマック指数が昨日発表されました。
ドイツ在住者としての私なりのTake Awayは以下の通りです。
●(ビッグマック指数的には)EUR/USDは現在ほぼフェアバリュー近傍(強いドルよりやや強いくらいのところ)にある。
(関連のご参考)市場では現状の1.1近傍(上記では0.91)から1.20(同0.833)方向へのユーロ高予想が多い。
●相変わらずユーロは円に対して超過大評価(ビッグマック平価は450円/5.28ユーロ=85.23円/ユーロ vs 市場実勢156円/ユーロ)。
●EUR/JPYは1999年のユーロ発足来のレンジ100~170の上限近傍にあるので、更なるアップサイドはそう大きくないのではないか(年後半に向けて反落を意識し始めるべき)と思われます。
★(黄色網掛け部分)円の実勢レートはこのビッグマック平価で見てもIMFの購買力平価で見てもかなり割安。
(赤)日本のビッグマック価格は最近のインフレでようやく上がり始めた。
(緑)英国ではコロナの影響で一時ビッグマックが値下がりしたこともあった。
●相変わらず最も割高なのはスイスフラン。強いドル相手でも5割近くとダントツの過大評価。
●現状、強いドルより割高なのは以下7通貨のみ(全54通貨中)。
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