https://www.imf.org/external/datamapper/NGDP_RPCH@WEO/OEMDC/ADVEC/WEOWORLD
たった今、IMF世界経済見通し(WEO)アップデート結果について発表があり、上図/表の通り、日本のドル建てGDPは、まだ当面ドイツに抜かれることはないという内容になっていました。
購買力平価(PPP)ベースでも同様で、まだ抜かれていません。
しかし、自国通貨建て(ドイツ:ユーロ、日本:円)で見たドイツの名目GDPは既に十分大きな規模となっており、日本の名目GDPがドイツに抜かれないためには、ユーロ円レートが下表太字以下の水準であることが必要な状況となっています。
足元のユーロ円レート実勢は145.53となっていますので、この換算レートを使えば日本はドイツにもうすでに抜かれているということになります。
日本がドイツにドル建名目GDPで抜かれないのは、ひとえにIMFがややドル高ユーロ安気味のレートを適用しているためです。
EUR/USDは足元1.09を超えてきており、かつモメンタムは上向きです。
今回のドイツのドル建名目GDPは、実勢比過小評価になっていると言えます。
<関連動画>~IMFのデータ発表前に待ち構えていた時点の分析