ドイツ主要メディアの現時点での論調を私なりに総括すると、以下の通りになります。
- ロシアの次の攻撃が迫っている+ウクライナも相応に消耗している
⇒ 西側諸国からの支援も今ここでギアアップする必要がある - ショルツ首相(とSPD、AfD、左派党)はドイツが先陣を切って西側の重戦車(レオパルト1/2)をウクライナに提供することに強く反対
- 重戦車が「ゲームチェンジャー」になる(クリミア奪還等を含む)ことによる戦争エスカレート(核攻撃開始、NATO巻き込み等を含む)を一番恐れている
<他にもこまごまとした反対理由が言われているが、これが一番重要> - ドイツが同時提供の条件としている米エイブラムには特殊な燃料が必要
米は役に立たないものをウクライナに提供するつもりはない - 英チャレンジャーは重すぎ。しかもたった14台では役に立たない
- 米英は、EU(ドイツ)が本気になって中心的責任を負うべきという立場(いいかげんにしろ、くらいに思われている)
- NATO内でもドイツ/ショルツ首相に対する圧力がかなり高まっている
ポーランドはドイツが無許可でも自己保有のレオパルト2提供に動きかねない - ドイツ/ショルツ首相が折れてレオパルト提供に動くのは時間の問題
但し、too little, too lateのそしりは免れられそうにない - ドイツ国民はウクライナに対する各種軍事支援について「難しすぎて判断が難しい問題」と自覚しつつ、概ね以下のように完全に割れている
支援遅すぎ49% / より慎重であるべき43%
支援やりすぎ26% / 適切41% / 不十分25%
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<日本語での報道ぶり(良品セレクト)>