私が見聞きしている中で特に印象的だったポイントを以下列挙しておきます。
- 次の攻撃準備を急ピッチで進める一方、戦争の長期化で西側の「支援疲れ」を狙っているプーチンにとって、タイミングも含めて明確かつ手痛いメッセージになった。
- 議会が共和党の手に渡る前に、米国のスタンスを明確化したという意味でもバイデンの絶妙手。
- パトリオットは現在の戦況に最もフィットする最強の防衛兵器。長距離ミサイルや最新戦車の提供には引き続き慎重であるべき。
- (その後EUは来年2月にゼレンスキーを招待するという手に打って出ているが)ウクライナにとって突出して重要な支持者はブリュッセルやベルリンではなくワシントンだということが証明された。EU、ドイツ、フランスにとってはやや残念。
- ロシアの侵略戦争は、権威主義と民主主義の間の対立の象徴になって久しい。
- ロシアの軍事力を弱め、平和を取り戻すことができれば、欧州としては他地域よりずっと魅力的な最高の状態が得られる。だからこそ、それまでは粘り強く戦い続ける必要がある。
- ウクライナの基礎体力が強化され、プーチンはますます苦しい立場に追い込まれているが、彼を追い詰めれば追い詰めるほどこの戦争の予測不能度合いが高まる点には注意が必要。
- ベラルーシが無理やり巻き込まれるきっかけにならないかやや心配。
(左から、米国、英国、ドイツ、ポーランド、カナダ....フランス:10億EUR)