家族や友人で集まって一緒に過ごすクリスマスを控えて、長距離電車も高速道路もかなりの混雑が予想されていますが、電車の遅延は既に多発し始めているようです。
ハンブルク、ケルン、マンハイム、ルール地方などを通るルートは特に混雑するため遅れやすくなっています。
①投資不足による老朽化/キャパ不足、②人手不足、③環境意識の高まりに伴う利用増、などを背景に、ドイツの電車の遅延は社会問題の定番となっています。
こちらはドイツ鉄道(DB)が公式に発表している長距離列車の遅延統計のなのですが、先月11月時点で、約3割が6分以上遅れ、約2割が16分以上遅れているという結果を示しています。
そもそも6分もバッファーを取った上も3割がミスしていますので、数分程度の遅れであれば「定刻通り」と受け止めるべき諦めの対象となっています。
(赤線:遅延6分未満、黒線:遅延16分未満)
Erläuterung Pünktlichkeitswerte November 2022 (deutschebahn.com)
ドイツ人が日本に来て最も驚くのが、日本の電車が異常なくらい正確にダイヤ通り運航していることだというのも頷けます。
以前日本で20秒早く出発して大問題になった電車がありましたが、ドイツ人には何がいけないのか全く理解できず、むしろ他に1台も「早く」出発する電車がないということに驚いていました。