先ほどドイツ連邦統計局より、2022年7-9月期の住宅価格が前年同期比+4.9%、前期比▲0.4%と発表がありました。前年同期比の伸びが4-6月期の+9.7%からほぼ半減しています。
インデックス(変化率でなく水準)で見ても、ピークアウト感が鮮明です。
今年7-9月はCPIが7.5%⇒10.0%と大きく跳ね上がった時期でもあり、上記の住宅価格は実質ベースで大きなマイナスとなっていることを意味しています。
ちなみにこちらは商業用不動産価格インデックスですが、利上げ前からコロナのせいで既に落ち始めています(特に町中の小売り用店舗)。
住宅用、商業用とも、建設コスト自体は下図の通りぐんぐん上がっていますので、関連業界としては大変厳しい状況になってきていると言えます。
Immobilien- und Bauleistungspreise | Deutsche Bundesbank
下図の通り、インフレ(赤線)/金利の上昇とともに住宅ローン件数(青線)は激減していますので、住宅の新規需要も急速にしぼんでいるものと思われます。
但し、雇用市場が極めてしっかりしているので(赤:就業者数数、青:求人数)、住宅ローンの借り手にデフォルトが頻発する可能性は低そうです。