ドイツにおけるガス小売価格(紫)の下落が続いています。
電気代(緑)やガソリン代(赤)や灯油代(橙)が高止まったままであるのと対照的です。
ガス不足でドイツ経済は瀕死の状態などと誤解するのは大変危険と思います。
川上の欧州ガス国際価格(オランダTTF)も同様に急低下中です。EUの備蓄が9割を超え、今年は暖冬になりそうだという期待が強いようです。
https://tradingeconomics.com/commodity/eu-natural-gas
ドイツはロシア以外からのLNG調達に奔走しているだけでなく、ガス消費を平年比▲26%に抑え込むことに成功しています。EUの節約目標▲15%を大きく上回っています。
https://www.zeit.de/wirtschaft/energiemonitor-deutschland-gaspreis-spritpreis-energieversorgung
ちなみに値上がりまでタイムラグのある電気代は来年2割程度上昇しそうですが、1年後には反落する見込みです(黄線)。
ちなみに、ドイツのCPIにおけるウェートは
- ガソリン・ディーゼル:3.4%
- 電気:2.6% (2割上昇でCPI を0.5%押し上げ)
- ガス:1.4%
- 灯油:0.7%
となっています。
<ご参考> ドイツエネルギー事情関連ライブブログ 〜WEB翻訳で十分使えます