今週金曜(10/28)にドイツ第3四半期のGDP速報(ヘッドラインのみで内訳なし)が発表される予定ですが、前期比▲0.2%程度と小幅なマイナスに止まる可能性が高そうです。
https://tradingeconomics.com/germany/gdp-growth
「先行きのセンチメント」を多分に含んだPMIは夏場から急降下しており、本日発表分などは前期比▲2%でもおかしくないくらいの悲惨さになっています。
これまでPMIはリーマンショックやコロナショック直後の落ち込み度合いをかなり正確に予知してくれていたので「ドイツは既に大きなマイナス成長に陥っているに違いない」というイメージが広がってしまっているかもしれません。
https://www.pmi.spglobal.com/Public/Home/PressRelease/1e9244cdd0eb4776b3ef4d17ebec1412
しかし、本ブログでご紹介してきた通り、リアルタイムハードデータは小じっかりしており、センチメントよりはハードデータを信じた方が無難かと思います。
本日発表されたドイツ連銀経済活動指数(WAI〜NOWCAST)も引き続き小じっかりしており、第4四半期が大幅マイナスになるという兆しはまだありません。
https://www.bundesbank.de/de/statistiken/konjunktur-und-preise/woechentlicher-aktivitaetsindex
産業界は必死でガスを節約しているので、生産が相応に抑制されているとは思いますが、備蓄が目標を前倒し達成するほど順調で、足元必要量の確保には支障を来しておらず、少なくとも前期比で大きく凹んでいるような推移にはなってません。
https://www.zeit.de/wirtschaft/energiemonitor-deutschland-gaspreis-spritpreis-energieversorgung