ドイツ経済省が毎月下旬頃に発表しているGDP NOWCAST(9月9日時点)によると
Q3 前期比 +0.2%(青線)
Q4 前期比 ▲0.2%(赤線)
と一般のイメージよりかなり強いものになっています。
しかもQ3、Q4とも最近かなり盛り返しているというところが特徴的です。
ドイツ経済に対する悲観が日に日に高まっていることと対照的です。
毎週月曜夕刻にアップデートされるドイツ連銀週次経済活動指数は、前期比▲0.1%程度を示唆しています。
マイナス幅が小さい上、こちらも最近ジリジリ改善(上昇)が続いています。
https://www.bundesbank.de/de/statistiken/konjunktur-und-preise/woechentlicher-aktivitaetsindex
Q3GDP統計の発表は10月28日とまだかなり先なので、エコにミスト予想は十分出揃っていませんが、現時点でのインディケーションは前期比▲0.7%とかなり大きめのマイナスとなっています。
Germany GDP Growth Rate - 2022 Data - 2023 Forecast - 1970-2021 Historical - Calendar
これは恐らく、直近のドイツ総合PMI(青線)が大きなマイナス成長(前期比▲2%でもおかしくないくらい)を示唆しているためと思われます。
https://www.pmi.spglobal.com/Public/Home/PressRelease/81f30db010634664b4fd0612405ae03c
なお、先ほど発表されたifo景況指数(総合、赤線)もめちゃ弱かったのですが、現況指数(黒線、あくまで足元のビジネスの走りについての評価で将来の悲観は入っていない)を7〜9月で均すと前期比それほど大きくは下げていないので、Q3分のGDPは善戦するかも知れません。