今回の米機密文書漏洩事件についてのドイツメディアの報道ぶりは以下の通りです。
- 米側同盟諸国の米国に対する信頼が揺らいでいることだけは確実。
- 国家機密がいとも簡単に漏れてしまっており、米国としては軍事大国の面目丸つぶれになっている。
- 米国が深く関与しているウクライナ戦争は、実質的に米露間の戦争であることが明確に証明された。
- しかし、だからといって侵略者プーチンが正当化されるわけではない。
- 一部の文書がロシア寄りに改ざんされていること(双方の戦死者数など)は、何らかのロシア側の関与を示唆している。
- ロシアのシークレットサービスがプーチンの機嫌を損ねないように手を加えた可能性すらある。
- ウクライナの領土奪還能力に対する米国の疑念については、ロシアにとって公開するメリットがある。
- しかし、ロシアとしては入手した情報を公開せずそのままフル活用した方が本来は得だったはず。
- 公開されたので、米国は危うくなったスパイたちを撤退させ、ウクライナは作戦を変更するなどの対策を打てる。
- ロシア内の戦争反対派が、情報の公開によってロシアの作戦を混乱させようとしたのかも知れない。
- 何が正しくて何が間違っているのかがわからない限り、本件に関する議論は純粋な仮説にとどまる。真相が公の場で明らかになることはないだろう。
- 今後さらに多くの文書がリークされれば、その真偽確認は一層困難になる。
- 本物の機密文書がそのまま公開されるよりもっと危険なのは、意図的に混ぜ合わされたニセ情報が絶大な効果を発揮してしまうこと。
- 今後ドイツでも同様な情報漏洩が起こってしまう可能性は十分あり、政治家、治安当局、メディアはこれに備えなければならない。
- また、一般市民も情報リテラシーを十分高めておく必要がある。
<日本語報道例>