日独経済日記

日独間の架け橋となることを目指しています

20221223 露スパイ逮捕のドイツでの報道ぶり

連邦情報局(BND)概観。中はこんな↓感じの特殊な構造になっています。

https://multimedia.gsb.bund.de/BND/Importer-Videos/BND_Architekturfilm_HD1080p.mp4

 

ドイツ情報機関である連邦情報局(BND)の職員1名が昨日(12/22)国家反逆罪(ロシアに協力するスパイ活動)容疑で逮捕された件について、当地(ドイツ)での報道ぶりをご紹介します。

 

  • 容疑者であるBND職員のカーステンL.(ドイツ人男性)は、現在拘留・取り調べ中。関連が疑われる別の人物も含めて自宅や職場が捜索されている(対象が広がる可能性大)。
  • 容疑はロシア情報機関に国家機密を漏洩した疑い、とするだけで詳細について一切公表なし。この種の事件では協力者などを一網打尽にするなど捜査を完了するまで、できるだけ手がかりやヒントなどを明かさないことが重要なため。
  • 【続報追記】容疑者は、友好国からの提供分も含む各種盗聴情報にアクセス可能な上級職員だった。
  • ドイツ国内で活発化していたロシアのスパイ活動対して重要な打撃を与える突破口としなければならない。
  • サイバー攻撃やスパイ活動などを絡めたロシアのハイブリッド戦争に対しては徹底抗戦する必要がある。対話ではなく抑止あるのみだ。

 

 

本件の日本語報道例

ドイツ情報機関職員、反逆罪で逮捕 ロシアに国家機密: 日本経済新聞 (nikkei.com)

スパイ容疑のドイツ情報機関員、米NSAの情報もロシアに-独誌 - Bloomberg

 

 

以前は米国のスパイが大問題になったことがあります。

BND職員を二重スパイ疑惑で逮捕 - ドイツ生活情報満載!ドイツニュースダイジェスト (newsdigest.de)