カーボンニュートラル
ベルリンで開催された独中政府間協議(2011年来7回目)についてのドイツメディアの報道ぶりは以下の通りです。 ドイツとヨーロッパは、結局中国との強力な通商関係を必要としている。中国も経済面でヨーロッパを必要としている。最大のリスクは協力の欠如だ…
ハンデルスブラット紙の分析によると、ドイツの家庭用電気料金の内訳は、上図のようになっています。左から順に、 原料費+販管費 ネットワーク料金(送電網、配電設備、使用量計測コストなど) 付加価値税(軽減税率7%ではなく、標準税率の19%) コンセッシ…
【追記】スライドを交えてより詳しいバージョンを動画で作成しました。 www.youtube.com <Japanese> 6月2日に経済産業省から「2023年版ものづくり白書」が発表されました。「ものづくり大国」日本の将来を考える上で非常に重要だと思いましたので、ざっと目を通した上</japanese>…
Handabdruck-Test | Handabdruck note.com <Japanese> 地球資源の限界と有限性を人類にリマインドするため、米NPO:Global Footprint Networkが毎年「アース・オーバーシュート・デー」(その年に使用可能なすべての資源とCO2排出枠を使い果たす日)を発表しています。</japanese>…
read.oecd-ilibrary.org 昨日OECDからドイツ経済報告書(2023年)が発表されましたので、そのエッセンスをまとめておきます(ヘッドラインについては上図緑枠部分をご参照下さい。独5賢人の予測とほぼ同じです)。 <OECDからドイツ政府に向けた提言>~日本…
https://greenpeace.at/uploads/2023/05/report-climate-and-public-transport-tickets-in-europe.pdf 5月4日にグリーンピースが発表した、欧州30 か国とその首都の公共交通機関ランキングがなかなか面白いので、以下ざっとご紹介します。 ①料金体系の簡素さ…
中小企業庁:2023年版「中小企業白書」全文 note.com <Japanese> 昨日5月5日、日本は「こどもの日」でゴールデンウイーク終盤の祝日でしたが、世界保健機関(WHO)がコロナ緊急事態の終了を宣言しました。2020年1月30日のスタートから3年以上が経過し、その間世界全体</japanese>…
https://www.germanwatch.org/de/overshoot https://www.footprintnetwork.org/ 地球資源の限界と有限性を人類にリマインドするため、米NPO:Global Footprint Networkから毎年「アース・オーバーシュート・デー」(その年に使用可能なすべての資源とCO2排出…
ドイツ自動車メーカーにとって中国は最重要市場であり、VW(フォルクスワーゲン)が首位を維持してきたが、最近、中国メーカーであるBYDに抜かれてしまったということで話題になっています。 本件に関するドイツメディアの報道ぶりは以下の通りです。 今年第…
最近、ドイツで中国脅威論が台頭する中で、人口が同規模の大国インドと今後どうつきあっていくべきかについての議論もメディアでよく目にするようになってきました(上図は経済専門日刊紙ハンデルスブラットの線週末号表紙)。 ドイツメディアの報道ぶりは概…
www.hannovermesse.de 本日4/17から4/21まで、ドイツでハノーファー・メッセ(サプライチェーン全体を網羅する世界最大規模の産業展示会)が開催されています。 intl-linkage.co.jp ドイツメディアの現時点での報道ぶりは以下の通りです。 今年のハノーファ…
EUは、2035年に内燃機関(エンジン)車の新車販売を全て禁じる方針を修正し、合成燃料(e-fuel)を使う車も例外として認めることにしました。EUがカーボンニュートラル早期達成のためにEV普及をごり押ししようとしていたところに、主力産業である自動車業界…
★本日発表されたINSAの政党別支持率では、極右のAfD(青色、17%)が与党Green(緑色、16%)を初めて抜いて話題になっています。 Greenがカーボンニュートラル実現のために推し進めようとしている住宅省エネ対策(下記)が、やや強引過ぎると、批判されてい…
●普通に寒い日が続いているので、ドイツのガスは相応に使われていますが、備蓄(紫線)はベストシナリオ(一番上の点線)に近いくらいの高水準を維持しています。 https://www.zeit.de/wirtschaft/energiemonitor-deutschland-gaspreis-spritpreis-energieve…
気候変動(異常気象)により2050年までにドイツで発生する経済損失(最悪シナリオ) 建物・インフラ4700億EUR、貿易1900億EUR、農業1600億EUR、林業1000億EUR https://papers.gws-os.com/gws-researchreport22-2.pdf ドイツ経済省から、生態経済研究所(IÖW…
https://www.destatis.de/DE/Presse/Pressemitteilungen/2023/03/PD23_N012_43.html 先ほどドイツ連邦統計局から、2022 年の太陽光発電機器(ソーラーパネル、周辺装置など)について、以下のような発表がありました。 全輸入金額は約36億ユーロ、そのうち中…
今週のWirtschaftswoche の特集記事(掲題)の内容をごく簡単にまとめておきます。非常に厳しい評価となっています。 ①戦争 ショルツ首相はプーチンのウクライナ侵攻前に外交でいろいろ奔走したものの、戦争開始は結局止められなかった。 ウクライナ戦争勃発…
https://www.bmwk.de/Redaktion/DE/Pressemitteilungen/2023/01/20230125-jahreswirtschaftsbericht-2023-wohlstand-erneuern.html https://www.bmwk.de/Redaktion/DE/Publikationen/Wirtschaft/jahreswirtschaftsbericht-2023.html 先ほどドイツ政府(経済…
ドイツでは以下6つのLNGターミナル設置が進められており、そのうち現在3つ(上半分)が稼働し始めています。 この6つがフル稼働するようになれば、ロシアから調達していた分の半分くらい/需要全体の1/3くらいを補うことができる見込みです。 6つなんて多すぎ…
<Japanese> 今週発表された世界銀行の世界経済見通し(GEP)によると、今年は先進国の中で日本経済がかなりアウトパフォームすることになっています。コロナ後のリバウンドが弱かった分、反動減が小さいだけという面もありますが、日本の経済成長率が米国とユーロ圏の</japanese>…
独シュピーゲル誌は、政治ネタを中心に特ダネが多く、国内での影響力が抜群に大きい(大物政治家から恨まれたりすることも多い)ため、ドイツと関わりの深い方々やドイツ語学習者にとってチェックが欠かせない雑誌となっています。 中身を見なくても、毎週号…
ドイツ週刊誌Focusは毎年この時期に、英Economist誌の別冊「The World Ahead」シリーズのドイツ語版を出してくれています。電子版が単品(定期購読不要)で買えるので、毎年必ずチェックするようにしています。 ざっとチェックした結果、今回号の中で特に念…
<Japanese> 今年もあと2週間を残すのみとなりましたが、今年の漢字が「戦」に決まったことに象徴される通り、今年は多くのネガティブ事象に世界が振り回された1年だったと言わざるを得ません。罪のない人々の命を奪う戦争はまだまだ終わる気配がありませんし、インフレ</japanese>…
これから価格転嫁が本格化するガスや電気と違って、ガソリン価格は下図の通りすでに結構下ってきています。 ●スーパーガソリン(CPIの中のウェート2.6%) 年初来+3%、戦争開始時比▲2% ~前年同月とほぼ同じ水準 ●ディーゼル(同0.9%) 年初来+10%、戦争開始…
<Japanese> 今年1年の自分の生活を振り返ると、①ブースター接種+エクササイズ+減酒により、健康面での耐性を一層高められたこと、②Podcast+スマートスピーカーの活用で、情報収集と語学学習の効率を高められたこと、③MacBookAir(M2)+iPhone13を購入し、ブログやYouTube</japanese>…
<Japanese> 10年前(2012年)に英Economist誌が出版した「2050年の世界」という本に、当時自分がマーカーを引いた部分を読み返しているのですが、将来に関する予言が悲観的に偏り過ぎて当たらない理由として、 ①悪いニュースだけが印象に残るという人間の認知バイアス </japanese>…
49 Euro ticket-Everything you need to know - How to Abroad 【(前任者)9ユーロ切符 振り返り】 6~8月の3ヶ月間、消費者負担軽減と車⇒電車シフトの一石二鳥をねらって「9ユーロ切符」が導入された。 1ヶ月わずか9ユーロで、全独の短距離および中距離の…
<Japanese> 戦争、地球温暖化、人権抑圧、難民、貧困、インフレ、リセッション、ナショナリズム・ポピュリズム台頭などなど、ネガティブかつヘヴィな問題が今日の私たちの目の前に積み上がっています。解決に向けた妙案がない上、いずれも気持ちが暗くなるものばかりで</japanese>…
今後は強い問題意識を持った上でリスク管理が必要ということで、前回投稿 dateno.hatenablog.com では「暗い面」(とそれに対する自衛)にのみ焦点を当てましたが、「どんな時でも過度に悲観的になるべきではない」というのが私の信条ですので、私が今考えて…
<Japanese> 少子高齢化は日本だけでなく世界全体で進行中ですが、その進行と共に年金やヘルスケアに対する財政支出はどうしても増えてしまいます。今後はそれに加えて、カーボンニュートラル、安全保障、デジタリゼーションなどに対する財政負担増加も避けて通れません</japanese>…