独シュピーゲル誌は、政治ネタを中心に特ダネが多く、国内での影響力が抜群に大きい(大物政治家から恨まれたりすることも多い)ため、ドイツと関わりの深い方々やドイツ語学習者にとってチェックが欠かせない雑誌となっています。
中身を見なくても、毎週号の表紙を一瞥するだけでドイツの世相を十分トレースできるという優れものです。ちなみに英Eonomist誌の表紙も同様の目的に使えます。
できればタイトルのWEB翻訳を併用すれば、一層理解と関心が深まると思います。
年の終わりにあたって、今年1年をシュピーゲルの表紙を使って振り返り、ドイツにとって何が大事だったかを確認しておきたいと思います。
①ロシア・ウクライナ関連(あまりにも多いので以下は代表的なもののみ)
兵力集めて何するつもり →「プーチンの戦争」開始 →弱すぎてかえって危険
このガスを止めた時の表紙(左)が今年一番の出来と個人的には思います。
②インフレ/金利上昇関連
インフレでマネーの購買力激減 マイホームの夢を打ち砕く金利ショック
③中国関連(代表作のみ)
党大会やデモなど、折に触れて中国も話題になりました。危険な専制国家である中国との付き合い方をどうするかについての対中戦略は政府が現在策定中です。
(次点)気候変動関連
(RIP)
こちらのリンク先から今年分だけでなく過去分も全て遡れます。
https://www.spiegel.de/spiegel/print/index-2022.html
一番古い1947年のものは、こちらのようなデザインとなっていました。
今年のドイツ流行語大賞は「Zeitenwende」(新たな時代のターニングポイント)でした。今年がかなりひどいものだっただけに、今をまさにターニングポイントにして、来年はもう少しマシなものにしたいところですね。