最近のドイツは、オミクロン感染のほぼピークにあり、7日間指数(人口10万人あたり直近7日間の新規感染者数:下図黒線)は過去最高の1460人(1日あたり新規感染者総数約174千人)となっています。
Corona-Regeln: Öffnungen geplant - Corona-Einschränkungen sollen fallen - WELT
ただし、最近の再生産数(下図赤線)はトレンドとしてしっかり低下してきており、水準としても、新規感染者数の増加が減少に転じる節目である1.0を割り込んできました。
オミクロンは決して軽い病気ではないものの、重症病床への入院(下図橙線)が必要となるようなケースが少ないため、過去のピーク時に比べると、医療キャパシティには余裕があります(但し、PCR検査と保健所はキャパオーバー、職員病欠による病院の人手不足は相応に深刻です)。
そのような状況を踏まえて、ドイツ政府は、国際比較でみて世界一厳格な水準にある同国コロナ規制を緩める方向に動き始めました。
COVID-19 Government Response Tracker | Blavatnik School of Government (ox.ac.uk)
具体的には、明後日(2/16)に開催されるコロナサミット(連邦政府+各州首相)において、以下のような緩和が議論される見込みです。
マスク着用義務は当面残す前提で、以下3段階で緩和を進める。
<注> 2G:ワクチン接種者+快復者
3G:2Gに当日検査陰性者を加えたもの
2G+:2Gの人達に当日の検査陰性を求めるもの
①第1段階(法制化次第)
②第2段階(3月4日から)
- レストランは3Gに <現状2G+>
- ディスコ、クラブは2G+に <現状閉鎖>
- 大規模イベントは2G+で収容人数大幅増 <現状上限人数低い>
- 宿泊施設は3Gに <現状2G>
③第3段階(3月20日から)
- ホームオフィスを極力活用する義務、を含む多くの制約を基本的に撤廃
【ご参考】政府提案原文(独語)