日独経済日記

日独間の架け橋となることを目指しています

20220221 ドイツのホームオフィス義務はなくなりますが、当面高水準に維持されそうです

現在ドイツの職場では、コロナ対策用の特別措置として、

  1. 3Gルール
    ワクチン接種者(Geimpfte)、快癒者(Genesene)、検査陰性証明者(Getestete)でないと中に入れない/それを会社側がしっかり管理する

  2. オームオフィス義務
    会社は業務が許す限り社員にオームオフィスの機会提供し、社員も特段理由がなければそれを受けなければならない
    Corona: 3G am Arbeitsplatz und Homeoffice-Pflicht | Bundesregierung

が適用されているのですが、昨年11月24日から適用されている感染防止法(Infektionsschutzgesetz)が3月19日で期限切れとなり、その延長をしないことが先週決まったので、3月20日からは上記2つのルールがなくなることになります。

従って、会社が望めば、3Gのステータスに関わりなく、全員オフィスでの勤務を命ずることができるようになります。オフィス勤務者に対して週2回以上のクイックテスト機会を会社が提供する義務もなくなります。

しかし、現実問題としては、3月20日時点ではまだ感染リスクの高い状態が続いている可能性が高いため、すぐに社員全員にオフィス回帰を命じる会社はほとんどないと思われます。

オミクロンの流行でドイツに1か月先行する英国における新規感染者数(下図:人口10万人あたり直近7日間累計)を見ると、ピークからは大きく低下しているものの、いまだに400-500人とかなりの高水準です。

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Cases in the UK | Coronavirus in the UK (data.gov.uk)

 

従って、3月20日の時点では多くの会社でホームオフィスが相応に高水準で維持され、コロナの十分な鎮静化を確認してから慎重にオフィスへの回帰を進めていくことになるものと思われます。