日独経済日記

日独間の架け橋となることを目指しています

20220325 ドイツコロナアップート:過去最悪の感染リスクで迎えるFreedom Day

ドイツのコロナ新規感染者数は、週単位で見ると下図の通り足元過去最悪の状況となっています。

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オミクロンが爆発的に流行しているとはいえ、ワクチン普及とオミクロンの弱毒性のおかげで、死者数はまあまあ抑え込まれています。

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今見えている唯一の明るい兆しは、再生産数が低下傾向にあり、さすがにこの辺でピークアウトはしてくれそうだということです。
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オミクロンの変異株であるBA2は弱毒性である代わりに感染力が非常に強く、足元そのシェアは72%にまで上昇してきています。このBA2の増加が最近の感染急増の主因となっているわけですが、シェア面ではまだまだ伸び代があるため、今後の新規感染減少ペースは非常に緩やかなものに留まる可能性が高いものと思われます。

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このような厳しい状況ではあるのですが、ドイツでは来週の4月2日以降、ほとんどの規制を撤廃することになっています(電車/バス、病院、介護施設内でのマスク着用義務くらいしか残らない)。

オックスフォード大の厳格度指数でみるとドイツはまだ世界トップを維持していますが、4月2日以降は(ドタ勘ですが)恐らくフランスの少し上くらいまでドイツのこの指数は低下するものと思われます。

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COVID-19 Government Response Tracker | Blavatnik School of Government (ox.ac.uk)

 

仮に感染してもちょっとやそっとじゃ死にやしないのだから、もはや基本的人権に変な制約を加えるべきではないということではあるのですが、「絶対に感染したくない」という人にとっては、感染リスクが過去最高レベルに上昇することを踏まえて、有効な自衛措置(極力在宅勤務にする、常時FFP2マスクを着用する、マスク着用義務のない小売店に入らない、等)を講ずる必要があると思います。