- SPDが州首相が土壇場で発揮した個人的パワーでAfDに辛勝。
- 事前の世論調査では、AfDが第一党の座を確保しそうな勢いだった(市場でも恐れられていた)が、現職のヴォイトケ州首相(SPD)が「SPDが1位でなければ私は辞任する。極右か私か、よく考えて選んで欲しい」と直前に訴えたことが奏功し、SPDがAfDを逆転。
- ショルツ首相/全独のSPDにとってはほっと一息つける結果。
- 前独ベースで好調のCDUはその「俺か極右か」と二拓を迫る戦略のあおりを受けて過去に例のない低率で着地。
- それでもAfDは東独3州でほぼ3割を確保しており、(ドイツメディアの徹底的なAfD叩きにもかかわらず)東独で圧倒的に支持されている政党としての地位を確立しつつある。重要法案を阻止できる1/3超の議席(Sperrminorität)も確保。
- 極左ポピュリズム新党もBSWを13.5%を獲得し、重要政党としての地位を固めつつある。
- Greenは5%条項をクリアできず、議席喪失。
- FDPは1%未満で全独ベースでの凋落深刻。来秋の総選挙に向けて党勢を立て直すために、連立政権内で独自色を強く打ち出し、ショルツ政権の運営が困難になる可能性高まる。
- 選挙民の関心は非常に高く、投票率は72.9%に上昇。
- ヴォイトケ州首相はまずCDUと連立交渉に入るつもりながら、この2党ではギリギリ過半数(45)に届かない。政権樹立は前途多難。
<日本語報道例>
<日独経済日記>