日独経済日記

「毎日がうまくいく366のヒント」の訳者:今のドイツのリアルをお届けします

20260108 昨年通年のドイツ小売売上は小じっかり

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ドイツ駐在員やドイツ出張者がドイツでの一日を始めるにあたって、本日押さえておきたいドイツ関連情報5つはこちら

  1. ドイツ小売売上(2025年速報):昨年の年間小売売上はまあまあ堅調な着地。実質+2.4%/名目+3.6%と前年度比で増加。上半期は+3.8%と強い伸びながら、下半期には+1.1%とやや減速。2025年12月分は推計値を含むため、年間値は 実質+2.3〜+2.6%の範囲と見込まれている。景況感は悪いものの、実質賃金のしっかりした上昇(インフレを大きく上回る賃上げ)が、相応の下支えにはなった模様。
    なお下図は実質ベースの推移(青:季調前~年末スパイク/赤:季調後)。

  2. ドイツのディーゼル依存高止まり:欧州ではディーゼル車の新規登録が 約10% にまで縮小し、急速に存在感を失っている。しかしドイツの大手3社(AudiBMW・Mercedes)は依然として ディーゼル販売が強い。10年前のディーゼルスキャンダル後も、ドイツ勢はこの技術を主力として維持してきた。欧州の規制強化や市場縮小にもかかわらず、新しいディーゼルエンジンの開発を継続。背景には、ドイツ市場特有の 長距離走行・高速巡航・牽引力ニーズ がある。こうした顧客層が一定数残るため、ディーゼル需要が完全には消えていない。一方でEVシフトが加速し、メーカーは ディーゼル維持と電動化投資の両立 に苦しむ。この「二正面作戦」は、中期的に 競争力リスク を生む可能性がある。ドイツメーカーが抱える 戦略的ジレンマ を浮き彫りにしている。 
  3.  IMK(Hans‑Böckler-Stiftung)経済政策提言 :ドイツ経済は2026年に+1.2%成長へ転じる見通し。主因は インフラ特別基金・国防支出・企業支援策・産業用電力価格引き下げ。しかし構造的には昨年より悪化し、米中対立激化と産業競争力低下が重大なリスク。IMKは「迅速で戦略的な政策対応が不可欠」と強調。

     課題①:産業基盤の維持と内需強化。公共投資の不足を問題視。
     課題②:米中に対抗できる産業戦略。依存度低減と戦略産業支援が必要。
     課題③:再エネ拡大と気候中立の加速。LNG依存は誤りと指摘。
     課題④:労働参加率の引き上げと生涯学習。高齢化で労働力不足が深刻化。
    政府の政策運営は「一貫性欠如が不信と消費低迷を招いた」と批判。全体として、成長は戻るが構造リスクはむしろ深刻化という警告が示されている。 
  4. DAX40が25000の大台突破:本日DAX が初めて25,000 ポイントを突破(終値は 25,122.26(+0.9%) と過去最高を記録)し、トップニュース扱いになっているが、切りのいい節目を超えたということ以外には全く興味深い内容なし。
  5. ドイツ雇用統計:どこよりも詳しく解説。 

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【ドイツのリアルタイムニュース】~こちら↓をWEB翻訳で。
Die Nachrichten - Wochenüberblick
【直近2日の記事リンク】
20260107 ドイツのインフレと食品価格 - 日独経済日記
20260106 ドイツ400地域の気候リスク地図~暴風・豪雨・熱ストレスが急増 - 日独経済日記
 
【今日のひとこと】
~ドイツのベストセラーJeden Tag Einen Schritt (一日一歩)より1/8分:
>あなたの強みを磨くことも重要だが、弱みのメンテも怠らないようにしよう。まずはあなたの弱みを重要な順に5つリストアップしてみよう。それだけでも大きな前進。
(傾聴力、独英表現力、持久力、自炊力、節酒力の5つの強化が課題と認識しています。

【ドイツ関連日本語記事】

www.newsdigest.de

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