先ほどドイツ連邦統計局より、11月製造業受注残:前月比実質▲1.2%、前年同月比+3.1%、月商の7.3か月分(前月比▲0.3か月分)という発表がありました。
(赤:受注残計、黒:国内分、青:海外分)
コロナ以降、生産(赤)がサプライチェーン障害や材料・人手不足などのためにずっと低迷したままで、受注(青)を下回り続けていたため、受注残(黒)がたまり続けてきたわけですが、最近は受注の落ち込みがあまりにもきつくなってきているので、いよいよ受注残が減り始めたという状況です。
ドイツGDPのNOWCASTとして毎週(月曜夕刻に)モニタリング可能なWAIは、今週やや軟化しており(3m/3m ▲0.3%ペース)で、GDPのモメンタムが昨年第4四半期までは意外に健闘していたものの、今年に入ってからさすがにやや勢いを失っている可能性がでてきました。ちょっと気になるので引き続き注視して参ります。
Wöchentlicher Aktivitätsindex für die deutsche Wirtschaft | Deutsche Bundesbank
グローバル景気減速局面の中で、ドイツとしては輸出の急減速が最も心配なわけですが、ifoの輸出期待指数を見ると、どんどん悪化するというわけではなく、いったん持ち直しつつあるように見えています。
ifo Exporterwartungen gestiegen (Dezember 2022) | Fakten | ifo Institut