34回目を迎えたドイツ統一記念日に関するドイツメディアの報道ぶりは以下の通り:
- シュヴェリンで開催された祝賀式典でのショルツ首相の演説:
「ドイツ統一は34年経った今でもまだ完全ではない」
「より良い生活の機会と平等な生活条件を政治が生み出さなければならない」
「但し、多様性は強みであり、西とまったく同じにするのでは意味がない。」 - 10月3日は、自由と統一のために戦った東ドイツ国民に感謝する日。
- 東独から西独に「何とかしてくれ」と毎年訴えかける日ではない。
- 東独における最近の極右/極左ポピュリズムの台頭を考えると、これまでの政治が人々の不安と不満に対して正しい手を打てていないことは明らか。
- 経済格差や代表の欠如などのため、東独市民のほぼ2/3が自分たちは二級国民だと感じている。
- 東独市民の大多数が民主主義を支持しているが、一部には、民主的手続き、全体利益のバランス、少数派の保護ではなく、自分たちの要求を即座に履行してもらう権利だと誤解している人もいる。
- これを東独固有の現象として片付けてしまうのは非常に危険だ。西独にも同様の誤解が急速に広まりつつある。
- 民主主義を破壊しようとする者たちに対し、民主主義政党は一致団結し、これまでと違った新しい方法を見つけて対処しなければならない。
- 東西ドイツ統一を完成させるために、政治的、国民的、文化的差異を平準化しようとするのは間違い。
- 連邦制のもとで、各州の強い独自性が不都合や混乱を招いたしても、それら(多様性)はドイツ基本法の核心であり、尊重されなければならない。
●東西ドイツ市民の分断はまだまだ終わっていないと考える人が過半数(30.7+24.7%)
●全独ベースで極右(AfD:青)が18%、極左(BSW:茶)が8%の支持を集めている。
<日独経済日記>
<ドイツニュースダイジェスト>