日独経済日記

日独間の架け橋となることを目指しています

20220317 NRW州では支持率でCDUが再び第一党を奪回

ドイツでは昨年9月に連邦議会(下院、任期4年、日本と違って首相が簡単に解散できるものではない)選挙が終わったばかりなので、国政選挙は今後3年半まずないわけですが、今年は以下の州議会選挙が4つ(いずれも日曜日)予定されています。

  1.  3/27 ザールラント州
  2.  5/ 8 シュレースビッヒ=ホルシュタイン
  3.  5/15 ノルトライン=ヴェストファーレン(NRW)州
  4.  10/9 ニーダーザクセン州

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その4つの中でも最も重要なのがドイツで最大の人口(18百万人、2割強、州都デュッセルドルフ)を誇るNRW州の州議会選挙です。

昨年来、ラシェット州知事の不人気を背景にCDUはずっと支持率でSPDに負けていましたが、ラシェットの後任、ブスト州知事が現職ボーナス(Amtsbonus~現職リーダーとして成果を上げると評価されやすい)をフルに活かしてコロナ関連やウクライナ関連の危機対応で株を上げ、今月に入ってCDUが政党別支持率トップを奪回しました。

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ヘンドリック・ブスト - Wikipedia

 f:id:dateno:20220318051844p:plain  ソース画像を表示

 

現在のNRW州政権はCDU+FDPの組み合わせ(経済優先)ですが、今年の州議会選挙で過半数を確保できる可能性があるのは、大連立(CDU+SPD)、黒緑(CDU+Green)、信号機連立(SPD+Green+FDP)の3つの組み合わせとなっています。

なお、NRW州の極右政党AfDは、5%条項をクリアできるかどうかぎりぎりの6%で低迷しています。