ガザ地区での人道支援に当たっている国連機関UNRWAの一部職員が、昨年10月7日のハマスのテロ攻撃に関与していたことが判明して以来、米国、ドイツ、日本などが当機関への資金提供を停止している問題についてのドイツメディアの報道ぶりは以下の通りです。
- 戦火の中で人的支援に依存しているガザ地区の約200万人の人々には何の罪もない。しかもその大部分は女性と子供だ。
- 支援者の採用を誤ったUNRWAを制裁するなら、最も弱い立場にある人たちが苦しまなくて済むような方法を探すべきだ。
- 国連はUNRWAのスキャンダル(1割が親ハマスとの報道もある)を徹底的に調査しなければならない。事務総長も交代させた方が良い。
- 折しもヨルダンの米兵(3人死亡)に対する無人機攻撃後、中東情勢が劇的に悪化するリスクが高まっている。
- 親イラン民兵は3人の米兵の死を米国に対する勝利として祝い、バイデンは復讐を誓っている。
- アメリカ内の反イラン勢力は、イランを懲らしめる絶好の機会だと思っている。
- 紛争は両陣営の強硬派が望む通りに展開してしまっている。
- 紅海の船舶に対するフーシ派勢力の攻撃、イラクとシリアにおけるイランのミサイル攻撃、イランと親イランの司令官に対するアメリカとイスラエルによる暗殺などなど、状況は複雑を増す一方であり、これまで以上に慎重な対応が必要。
- テヘランやその周辺地域への軍事攻撃は愚の骨頂。地域全体を核戦争の悪夢に陥らせるリスク大。
<本件日本語報道例>
<日独経済日記について>