ハマスとイスラエルの戦争(一番上の写真)およびその関連でドイツ国内でも沸き起こっている反ユダヤの動き(2番目の写真)などに対するドイツメディアの報道ぶりは以下の通りです。
- 10月7日はすでにイスラエルの9月11日と呼ばれている。犠牲者の数、残虐さ度合い、被害国側が過剰反応している、といった状況が酷似している。
- バイデン米大統領は、9/11後に米国がしたのと同じ過剰反応(過ち)をイスラエルがしないようにブレーキをかけようとしている。
- イスラエルは200人以上の人質を取られているだけでなく国内で少なくとも50万のユダヤ人が難民となっている。
- 多くのイスラエル国民はハマスへの容赦ない反撃を強く支持しており、その際パレスチナの民間人が犠牲になるのは全てハマスのせいだと考えている。
- ネタニヤフ首相は、イスラエル史上最悪の失敗から自分を守るために、他国から過剰反応と思われても仕方ないと考えている。
- 「憎しみと暴力のスパイラル」が進行している。ハマスを「滅ぼすべき野獣」と表現するイスラエル極右強硬派が、この機会にパレスチナ人を民族浄化してしまいたいと考えている。
- 仮にハマスを「殲滅」できたとしても、その後のガザ地区をどうするのかについてのビジョンが全くない。
- どのような展開であっても、多くのパレスチナ人が犠牲になり、イスラエルへの憎悪がさらに高まることはほぼ確実な情勢だ。
- この絶望的な負のスパイラルを断ち切るためには、両国の国民に正義をもたらす政治的解決策が必要である。唯一の長期的解決策は、パレスチナ国家の樹立を約束することだろう。
- イスラエルとハマスの紛争は、政治的、経済的な世界秩序を変えつつある。中東紛争に関する国連決議案の投票結果がそれを示している。アラブ世界はパレスチナ人を支持し、米国とイスラエルは孤立を深めている。
- ヒズボラ指導者ナスルラ氏の発言は、ヒズボラ参戦の可能性が低いことを示唆(実際に原油価格は低下している)。
- 政治・経済的に荒廃したレバノンの苦境、内外で多大な政治的圧力にさらされているイランの苦境が、戦線拡大の障害となっている。
- 米国が空母2隻を派遣したという事実も、イランの参入を抑止している。
- フェイザー内相は、親パレスチナネットワーク「サミドゥン」を禁止した。ドイツ国内でイスラエルに対するハマスのテロ攻撃を祝うことなど絶対に許されない。
- ハベック副首相(兼経済相)の演説動画(バズっている)は、ドイツに反ユダヤ主義の居場所がないことを明確にした。
- ドイツ各地で大規模かつ不穏な親パレスチナデモが繰り返されている。ユダヤ人嫌いの人々がこの機会を最大限利用しようとしている。
- ドイツには約5百万人のイスラム教徒がいるが、そのうち数百人がハマスメンバー、数十万人が過激派である。
- 反ユダヤ主義は歴史上そして現在においても最悪の悪の一つである。ユダヤ人であるというだけで、脅迫、嫌がらせ、さらには殺害する権利まであるとみなしている人々が残念ながら根強く存在する。
- ドイツにおける反ユダヤ主義の新たな波については長い間噂されてきた。そして今、私たちは長年目をそらし続けてきたものを目のあたりにしている。
- シナゴーグに火炎瓶が投げ込まれ、ユダヤ人の学校が脅迫され、ナチスと知識人が中東のユダヤ人嫌いと手を組む、といったような事例が近年増加傾向にあった。
- 米国、イギリス、フランスなど他国でも反ユダヤ主義が台頭している。イスラエルを除くすべての国でユダヤ人は少数派であり、多くの場合弱い立場にある。
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