テロ組織ハマスによるイスラエルに対する大規模攻撃開始についてのドイツメディアの報道ぶりは以下の通りです。
- ドイツ政府としては、ハマスによる残虐なテロ行為を断固として糾弾し、イスラエルへの支持と連帯を明確に表明している。
- ガザ地区への開発援助資金の提供停止は正しい判断。仮に直接テロに使われていなくても、テロ遺族への年金や、パレスチナ人のハマス支持に貢献してしまっている。
- ドイツ国内のユダヤ関連施設も危険なので厳重警戒態勢を敷く。
- イスラエルはユダヤの祝日に不意を突かれた格好で、イスラエル国内が司法改革を巡る論争で割れているところが狙われた。
- テロリストに国内侵入されてしまっており、多数の住民が人質として誘拐されている。この中にドイツ人が含まれている可能性もある。
- ここ数カ月、米政府はイスラエルとサウジアラビアの関係正常化を強く推し進めていたが、ハマスはおそらくそれを阻止したかったのだと思われる。
- 恐らく背後ではイランが糸を引いているが、どのように計画され、イスラエル諜報機関に察知されることなく実行されたのかはまだ不明。
- ハマスとはアラビア語で「イスラム抵抗運動」の略称で「熱意」という意味もある。イスラエルを破壊し、イスラム国家パレスチナを樹立することを目標としている。
- 2008年以来、イスラエルとハマスは3回の戦争を戦い、双方にかなりの死者を出してきたが、今回はそれらをはるかに上回る大規模なもの。
- この大規模な攻撃は世界を恐怖に陥れ、中東紛争はいまだ解決されていないことを思い出させた。
- レバノンのヒズボラ民兵組織も参入し始めており、極めて危険な事態にエスカレートしている。
- 米国、ロシア、中国、アラブ連盟ともこの紛争地域に対する影響力が低すぎて、現時点では以前のようにブレーキ役や調停役として機能できるプレーヤーが全く存在しない。
- イスラエル軍は中東最強の軍事力を誇り、最終的には勝利するだろう。しかし、たとえ戦闘で勝利しても、その後どうなるのかという疑問が残る。
- ガザ地区はすでに世界で最も貧しい場所の一つだが、今回のハマスの攻撃により、パレスチナ人の生活が更に苦しくなるのは確実。
- 最終的には、イスラエル人とパレスチナ人は平和に共存する以外に選択肢がないことを認識しなければならない。
<過去との死者数比較>
<ARDのライブブログ>
<日本語報道例>
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