10/29発表のドイツ第3四半期GDPは、前期比+3.8%と非常に強いことが期待されてしまっているのですが、
本日アップデートされた、ドイツ連銀(Buba)の週次経済活動指数(WAI、GDPのNOWCASTの一種)では、足元GDP前期比+1.8%ペース、とやや伸び悩んでいます。
Wöchentlicher Aktivitätsindex für die deutsche Wirtschaft | Deutsche Bundesbank
その主因は、足元の製造業生産(下図黒線、除く建設)の低迷です。半導体を中心とする原材料の供給不足により、足元の生産活動が伸び悩んでいるのです。
しかし、受注は車を含めて好調(青線)であり、生産(黒線)が追い付かない分受注残はむしろ積み上がっている上、輸出の先行きの手応え(赤線)も決して悪くないので、生産はいずれピックアップしてくる可能性が高いと思います。
但し、第3四半期は既に半分近く過ぎているので、+3.8%までの加速を期待するのは酷かも知れません。ドタ勘で恐縮ですが、前期比+3%くらいまで盛り返して、残りは第4四半期(市場予想前期比+1.2%)以降に持ち越される(+1.2%が押し上げられる)ようなイメージではないかと思います。
【輸出期待】
【受注】
【生産】
Produktion im Juni 2021: -1,3 % zum Vormonat - Statistisches Bundesamt (destatis.de)
【GDP関連市場予想】
Germany - Economic Forecasts - 2021-2022 Outlook (tradingeconomics.com)