昨日INSAの世論調査結果が出て、CDU/CSUとSPDが22%で並んだことが大きな話題になりました。
Sonntagsfrage – INSA / YouGov (wahlrecht.de)
CDU/CSUは小選挙区で強く、かつ選挙直前に組織力で盛り返すことが多いので、現時点での支持率より多くの議席を確保する可能性が高いと見ていますが、第1党の座が危うく感じられるほど支持率が下がってきた上に、このバランスで郵便投票も現在進行中なので、現時点では以下のようなシナリオ分布(新たに赤々緑組成リスクを10%勘案)をイメージしています<支持率計は下添平均値を使用>。
- 45% ジャマイカ(CDU/CSU+Green+FDP)<23.8%+18.3%+11.8%=53.9%>
- 30% 黒緑(CDU/CSU+Green)<23.8%+18.3%=42.1%(巻返し前提)>
- 15% 信号機(SPD+Green+FDP)<20.5%+18.3%+11.8%=50.6%>
- 10% 赤赤緑(SPD+Green+Linke)<20.5%+18.3%+6.9%=45.7%>
【世論調査結果平均値】
Bundestagswahl: Neueste Wahlumfragen im Wahltrend | Sonntagsfrage #btw21 (dawum.de)
信号機も赤々緑もGreenではなくSPDがリ-ドする可能性が高いので、次期首相レ-スでは以下のようなバランスをイメ-ジしています。
①75% ラシェット (ジャマイカ又は黒緑)
②20% ショルツ (SPD主導の信号機又は赤々緑)
③5% ベアボック (Green主導の信号機又は赤々緑)
ちなみに昨夜ARD(ドイツ公共第1放送)でこの3人の人となりや、これまでの経緯などを公平に紹介する60分の特別番組をやってました。
ARD Mediathekに「Die wollen da rein – Der Kampf ums Kanzleramt」として格納されており、今後1年くらい視聴可能となっています(音声はドイツ語、ドイツ語字幕表示可能)。
Dokus im Ersten: Die wollen da rein - Der Kampf ums Kanzleramt | ARD Mediathek
この3人はいずれも今後のドイツ政界をリードしていく立場にある人たちですので、ドイツに関わりある人にとっては一見の価値ある番組と思います。
私がこの番組で学んだことを各人一言ずつご紹介しておきます:
ラシェット: FDPとはNRWで非常に良い関係を維持(一議席だけの過半数での安定的政権運営は容易ではない)。サッカー観戦(TOTOに賭ける)のが大好き。
ショルツ : 実績、資質共に申し分ないが、Warburg Bank(脱税)、 Hambrug G7(極左大荒れ)、Wirecard(粉飾)で向こう傷を負っている。ボート選手。
ベアボック: 洪水の被災者とはメディアのいないところでたくさんあって話をした(カメラを回してアピるようなことではないと考えている)。トランポリン選手。