日独経済日記

日独間の架け橋となることを目指しています

20211114 ドイツの職場に新たに導入されそうなコロナ対応

ドイツのコロナ感染が加速度的に急増しており、医療キャパにも不安が持たれ始めています。

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本日版のビルト紙日曜版は、一面真ん中に大きな文字で以下のように
「ホームオフィス義務化を信号機3党が計画!」と報じています。

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このビルト紙(本日のは日曜特別版)は、タブロイド紙ながら発行部数1.4百万部を誇るドイツ最大の日刊新聞で、ドイツ一般市民に絶大な影響力をもっています。ドイツの政治家は必ず目を通していると言われています。

本件は来週木曜日の連邦議会採決を目指して、法案作成側(SPD:ハイル労働相)が国民の反応を見るための観測気球として出してきたものと思われます。当該法案は、信号機連立構成政党(SPD、Green、FDP)の議員の間で揉まれている段階ですが、経済重視のFDPがやや難色を示しており、信号機内でもまだ調整がついていない模様です。

法案のポイントは以下の通りです:

  • 職場において3Gルール(ワクチン接種者、治癒済者、テスト陰性者のみ出社可能)を導入する <こちらはもともと報じられていた内容>
  • ワクチン接種者でも治癒済者でもない者は、オフィスに出社するにあたり、自分で(コストも自己負担か?)24時間以内前に実施したクイックテスト(PCRでなくてよいが市販キットではだめ)で毎日陰性証明を用意しなければならない
  • 特別な事情がないかぎりホームオフィスを義務化する(会社側は環境を提供し、労働者側は受けなければいけない) <今回初めて浮上⇒観測気球>
  • オフィス出社が許される特別な事情
    会社側 :オフィスでないとできない仕事をお願いする
    労働者側:家に場所がない/音がうるさいので家では働けない など
  • (これらの具体的な運用方法の詳細については現時点で不明)