日独経済日記

日独間の架け橋となることを目指しています

20211001 週末のドイツ連立交渉予定

現時点で現実的選択肢として残っている、①信号機連立(確率9割)と②ジャマイカ連立(1割)のそれぞれの政策の方向性については、現時点ではどの分野でどのような妥協が実現しそうかという具体的感触は全くありません。

したがって以下のイベントを先入観なく見守るべきと考えています。

 

  • 10/1(金):GreenとFDPが事前調整継続(現時点でも中身については全く漏れ聞こえてこない)
  • 10/2(土): Greenのミニ党大会(Green側が連立交渉で期待している内容がある程度見える可能性あり)
  • 10/3(日): <ドイツ統一記念日 振替休日なし>
        SPD             午後FDP、夜SPDと個別に交渉
        CDU/CSU   18:30~FDPと個別に交渉
  • 10/5(火): CDU/CSU 夜Greenと個別に交渉(この頃くらいに少し全体の感触が見えてくる可能性あり

Annalena Baerbock mit Robert Habeck (l.) und Christian Lindner

 

少なくとも今のところはGreenとFDPが緊密に連携して、SPDとCDU/CSUを競争させる構図になっているため、GreenとFDPは、
バーゲニングパワーが強いだけでなく、
②交渉ペースもコントロールしやすい状態
となっています。

 

従来路線の延長が国民から明確に否定され、新しい時代をつろうとしている3党間での政策面での妥結は決して容易ではないので、新政権樹立まで相当な時間を要するというのがメインシナリオではありますが、GreenとFDPが事実上の一体運営となることで、妥結成立までの時間が意外と短縮される可能性はあります。