本日CDU/CSUとGreenの最初の連立予備交渉が実施されました。これで、ドイツの主要プレーヤー(SPD、CDU/CSU、Green、FDPの4党)が一通りバイラテラルの連立交渉をこなしたことになります。
ドイツの連立交渉では、お互いをリスペクトしている限り、交渉途中で妙なリークをしたりしませんので、政策の妥協点については交渉の最終局面になるまで感触がつかめませんが、一般論としては、CDU/CSUとGreenはもともとこの両党で黒緑連立を模索していたこともあり、政策面での乖離が大きすぎてSPDより交渉が難しいということは全くありません。少なくとも現時点では、建設的な議論だった、ということになっています(争点や合意点などの具体的なイメージは漏れてきていません)。
なお、UKのブックメーカーのオッズでは、最近ラシェットのライバルであるゼーダ-CSU党首がラシェットと同列くらいまで期待されてしまっていますが、ドイツの常識では、首相候補として選挙の洗礼を受けていないゼーダーがラシェットを差し置いて首相になることは許されないので、ちょっとありえない展開かと思います。
首相レースは引き続きショルツ9対ラシェット1(ゼーダー抜き)で見ています。
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