ドイツ政治情勢については、昨日このようにアップデート致しましたが、その背景にある考え方について補足しておきます。
20210811 ドイツ総選挙(9/26)では本来脇役だったはずのSPDとFDPの立場が強くなりつつあります - 日独経済日記 (hatenablog.com)
【補足】~私がこのように予測している背景となるロジックです
・CDU/CSUのトップはまず揺るがない
・Greenの2位はほぼ固いが、SPDに第2党の座を奪われる可能性が少しある
・上位2党による黒緑政権成立の可能性が最も高いが、微妙に過半数に届かない可能性はある
・SPD(特に左派)はCDU/CSUとの連立を望んでおらず「信号機連立」でのみ政権参画
・ラシェットと非常に親しい関係にあるリントナ-党首率いるFDPがキングメーカ-となる可能性が高い
・黒緑で過半数が維持できれば、ラシェット首相、ベアボック副首相兼環境/外相(メインシナリオ:確率60%)
・黒緑で過半数に少し足りなければ、FDPが加わってジャマイカ連立形成へ(サブシナリオ:確率25%)この場合恐らくラシェット首相、ベアボック副首相兼環境/外相、リントナ-経済相
・万一上記がいずれも成立しなければ、信号機連立が模索される(確率計15%)
①Green主導ならベアボック首相(確率10%)
②SPD主導ならショルツ首相(確率5%)~個人として最も首相にふさわしいと目され
ているものの、いかんせん所属政党(SPD)が弱い
但し、この信号機はFDP(リントナ-党首)が全く望まない組み合わせなので、
ジャマイカに比べて実現は困難
・赤々緑では過半数確保困難、その他理屈上の数字合わせによる連立も現実味が乏しい
ため、シナリオから除外
【連立組み合わせと実現確率】~私の独断と偏見によるもので、定説はありません
【後継首相候補】~新政権成立まではメルケル首相の在位が続きます
【政策マトリクス】