【ドイツ銀行セクター総括】
- ドイツ銀行セクターの特徴は、多くの銀行が「ユニバーサルバンク」(銀証兼業)であることと「3本柱システム」による棲み分け。
- ドイツ大手行は、リーマンショックの際に証券業務を中心に大きなダメージを受け、その後も株価低迷が続いている。
- ドイツを代表すべきドイツ銀行、コメルツ銀行とも低収益、低株価に苦しみ続けており、国際競争力が強く成長を続けるドイツ産業界を支えるべきナショナルチャンピオンが不在の状態長期化。
- Postbank(ゆうちょ銀行)を含めると、ドイツは可住地面積当たりの銀行店舗数が非常に多く、日本同様にオーバーバンキング(過当競争)状態となっている。
- ドイツ銀行セクターの課題(重荷)は、①マイナス金利、②金融規制、③デジタル化/フィンテック対応、④地球温暖化対策/ESG。
- ユーロ圏では2014年6月からマイナス金利(足元中銀預金金利▲0.5%)が導入されており、日本同様に利鞘が低下し、合併等による銀行数の減少が続いている。但し、日本と異なり、法人、個人双方へのマイナス金利適用が一般的となっている。
<ドイツ銀行セクターの主要計数(2020年)~ドイツ連銀月報9月号より>
【ドイツの銀行システム特有の3本柱システム】
【直近3年間の収益状況】
【ドイツの銀行一覧】
【ドイツ銀行株価推移】
DBK:Xetra 株価 - ドイツ銀行 - Bloomberg Markets
【コメルツ銀行株価推移】