本日のハンデルスブラット紙(日本の日経新聞に相当する高級紙)の14面に、ラシェットの悲惨な現状を実にうまく描いた風刺画が掲載されていました。
私なりに勝手に解説をさせて頂くとすれば、以下の通りになります:
- ラシェットは今、党内外からこれくらいすさまじい逆風に晒されている
- 決して彼だけが悪いわけではないのに、全て彼のせいにされてやや気の毒ですらある
- 今回の選挙で第2党に転落したとはいえ、第1党のSPDとの差だはわずか1.6%/10議席である
- 長年与党しか経験してこなかったCDU/CSUの議員たちは、自分たちが野に下るなんてとても想像できない
- それでラシェットをすぐにはクビにせず「早くお前が何とかして来い!」と怒りをぶつけている
- 望みは極めて小さいものの、地元の盟友リントナーの助け舟と、ラシェット持ち前の調整力を遺憾なく発揮し、ジャマイカ(か大連立)に持ち込んで、CDU/CSUが何とか政権にとどまれる可能性はまだ残っている
- 万一ラシェットがそのような偉業を成し遂げるなら、それは絶大な尊敬に値するし、後世「ラシェットの奇跡」として語り継がれるに違いない