人口10万人当たり直近7日間の新規感染者数で見ると、日(黄)英(赤)が200人程度にまで改善しているのに対し、ドイツ(青)は800人超と高止まりしており、厳しい状態が続いていることが分かります。
以前はこの数値が100を超えると「ホットスポット」と呼ばれて局所的ロックダウンの対象になっていましたが、その基準でいうと、現在はドイツ全土が超ホットスポットであり、中国なら直ちに全員が外出禁止になりかねないレベルと思います。
年齢別にみると、15~34歳が人口10万人当たり直近7日間で約1300人(週あたり1.3%が感染する)と高くなっており、子供や若者が学校などからウィルスを持ち帰って家族も感染するという事例が多発しています。
Corona Zahlen aktuell: Karte für Deutschland + weltweit (morgenpost.de)
特に気がかりなのは、ドイツの再生産数が最近再び1.0を上回り始めたことで、新規感染が減少に向かうことは当面期待できそうにありません。
州別に見でも、一様にいったん底打ちして下げ渋っている感じになっています。
死者数はそれほど増えているわけではありませんが、新規感染の絶対レベルが非常に高いので、オミクロンが弱毒性だとはいっても毎日相応の死者が出ています。
ドイツ国立感染研究所(RKI)が毎週木曜夜にリリースしている週報によると
重症病床のキャパシティについてはもうほとんど心配なくなっています。
また、最近の感染のほぼすべて(96.8%)がオミクロンBA2型であり、他の変異株が感染力が強くて急速拡大しているというような気配も今のところありません。
最近は新たにワクチンを打つ人がほとんどおらず、ワクチン接種完了者76%、ブースター接種完了者59%で完全に頭打ちとなっています。