日独経済日記

日独間の架け橋となることを目指しています

20220824 コロナ後の過剰貯蓄はインフレでほぼ枯渇

こちらのifo研の分析によると
https://www.ifo.de/DocDL/sd-2022-digital-04-wollmershaeuser-inflation-ueberschussersparnis.pdf

 

コロナ勃発以来蓄積されていた過剰貯蓄(推計2,000億ユーロ)は、インフレのせいで予想以上に早く食い尽くされつつあり、リベンジ消費が期待薄であるだけでなく、今後の個人消費の下押しがより厳しくなる、とのことです。

 

下図は個人銀行預金(過剰貯蓄と同方向の動きをするインジケータとして計測)のトレンド予測値(青線)、実績(黒線)、両者の差(黒棒)を示したもので、2020年、2021年の上振れ分がちょうど吐き出されていることが読み取れます。