【追記】その後コメルツ銀のDAX復帰(2/27から)が確定しました。
掲題関連情報のドイツでの各種報道のまとめです。
- ドイツ証券取引所は、米国での単独上場にシフトするためDAX40から離脱するリンデの代わりになる新たな構成銘柄を2月17日の引け後に発表する予定(実際の組み入れは2月27日から)。
- 2月16日に好決算を発表し、DAX40構成要件をしっかり満たしていることが確認できたコメルツ銀行(ティッカーCBK)のDAX復帰が最有力(ほぼ確実)。
- 2022年決算では、通期純利益が14億3500万ユーロと前年の4億3000万ユーロから大幅増加。市場予想の約13億5900万ユーロも上回った。
- DAX40への復帰がほぼ確実になったことから、それを好感した買いでコメルツ株は本日+12%高。
- コメルツ銀行はドイツ銀行と並ぶ3大銀行の一角ではあるが、グローバルに投資銀行業務を展開するドイツ銀行と異なり、ドイツ国内の中小企業・リテールに軸を置いて業務を展開している(私のメインバンク/証券デポでもあります)。
- 昨年以来ユーロ金利が正常化/急上昇しており、今後は利ザヤの安定的拡大が見込める。安定的な配当や自社株買いの実施にも期待が持てる。人員と店舗削減のリストラもかなり進捗。
- 前ドイツ連銀総裁のイェンス・ヴァイトマン氏が5月から監査役会会長に就任する予定(経営が非常に厳しかった頃には、なかなかなり手が現れなかった。これでひと安心か)。
- 昔ドイツのフィンテックの星としてちやほやされ、その後粉飾決算で破綻したワイヤーカードが2018年9月にコメルツを押し出してDAX(当時30)入りしてした。今回コメルツが復帰できれば約4年半ぶり。
- ロシア向けエクスポージャーは7.4億EUR(約1,000億円相当)まで圧縮。
<本件関連情報>
●リンデのDAX40離脱の背景
●ドイツ銀行業界解説