ドイツでは、白アスパラガス(Spagel: シュパーゲル)に大変人気があり、あと半月ほどでシーズン(4月中旬~6月24日)が始まります。
ドイツ産の白アスパラガスは、長くて太く、大変食べ応えがあります。煮込んでも煮崩れしません。アスパラギン酸、葉酸、ルチン、ビタミン類など多くの栄養素が含まれています。イギリス人は気持ち悪がって食べません(接待に使って大失敗した経験があります)が、日本人にはたまらない美味しさがあります。ハム、ステーキ、サーモンなどを添えて食べると最高です。私もこの時期は毎年必ずレストランの白アスパラ特別メニューを楽しむことにしています。
今朝のドイツ連邦統計局の発表によると
- ドイツでは昨年、約110,300トンのアスパラガスが収穫された(輸入量19,500トンの5倍以上)。
- アスパラガスは昨年もドイツ最大の作付面積(21,300 ヘクタール)を持つ野菜だった。タマネギ (15,100 ヘクタール)、ニンジン (13,600 ヘクタール) を大きく上回っている。
- 産出量が多いのは、①ニーダー ザクセン州(25,300トン)、ノルトライン・ヴェストファーレン州(20,300トン)、③ブランデンブルク州(18,700 トン)。
- 輸出に向けられるのはごくわずか(2,900トン)。
- 国内需要の一部を輸入に頼っているが、輸入元は①スペイン34%、②ギリシャ24%、③イタリア12%、④ぺルー12%、⑤メキシコ6%(いずれもドイツより暖かい国々)。
そろそろ市場やスーパーなどに新鮮な白アスパラガスが並び始めます。皮をむいて塩水でゆでるだけでおいしく調理できますので、ぜひお試しください。
なお、インフレと人手不足を背景に、今年はいいものだと1キロ20ユーロ以上するようです。
【追記】本日(4/13)ディスカウントスーパーALDIでは1キロ12.90EURで売っていました。一番お手頃なバラ売りのドイツ産Spargelの値段のレベル感が今これくらいということでしょう。輸入物はこの半値くらいで別に売っています。