ドイツ連邦統計局が創立75周年を記念して各種統計の特別号をリリースしています。その中から興味深い内容をピックアップしてご紹介します。今回は、ドイツ一般家庭の人数、世帯平均所得、耐久消費財保有に関するデータです。
<1世帯当たり人数>
- 1950年には、単身世帯は全1,670 万世帯の5分の1弱 (19%)だったが、2016年には2 倍以上、2022年には4,090万世帯のうち41%弱にまで増加した。
- 人口比でみると、1950年にはドイツ国民の6%が一人暮らしだったが、2022年には 20%になった。
- 2022年の一人暮らし世帯内訳:未婚者51%、寡婦25%、離婚19%。
- 1950年時点では5人以上の大世帯のシェアは16%と比較的一般的だったが、2022年には4%弱まで減少した。
- 世帯平均人数は1950年:3人から2022年:2人に減少し、長期的な小規模世帯化の流れは鮮明。
- 2022年時点で3世代以上が同居する世帯は1%未満に減少。
1人 2人 3人 4人 5人以上
2022年 41% 34% 12% 10% 4%
1950年 19% 25% 23% 16% 16%
<世帯平均所得>
- ドイツの世帯構成の変化とともに、その経済的資源も増加。
- 1962/63年の世帯平均月収は901マルク (461ユーロ) だった。
- 10年後、平均2,078 マルク (1,062 ユーロ)と2倍以上に増加。
- 2021年は 3,813ユーロで約60年前の8倍になった(これらは名目値でインフレ調整されていない)。
- ドイツが豊かになるにつれて、洗濯機、車、テレビ、自転車などの大型耐久消費財の保有世帯シェア増加。
- 一方、世帯規模が縮小するにつれて、これらの製品を使用する人はますます少なくなてきている。
- 1962 年当時、コーヒーはほとんどが手で淹れられており、コーヒーマシンを持っている世帯は全世帯のわずか4%だった。2022 年には82%の世帯がコーヒーマシンを所有しており、そのうち51% が通常のフィルター型、29% がパッド/カプセル型、24% が全自動型コーヒーマシン(重複あり)となっている。
- 2022年:食洗機(紺)75%、電話(赤)100%、車(青)78%、TV(桃)97%、自転車(水)78%。
https://www.destatis.de/DE/Presse/Pressemitteilungen/2023/06/PD23_N037_12_63.html
- なお、ドイツの政治・経済・社会・文化などについてドイツ外務省が日本語で詳しく解説してくれている「ドイツの現情」はお手元資料として大変便利です。以下関連投稿、ご参考まで。