日独経済日記

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20230912 マッキンゼードイツ銀行業界分析

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https://www.mckinsey.de/~/media/mckinsey/locations/europe%20and%20middle%20east/deutschland/publikationen/2023-09-11%20german%20banking%20report%202023/german%20banking%20report%202023.pdf

 

マッキンゼーからドイツ銀行業界について分析したレポート(「ドイツ銀行業界2023」)が発表されていましたので、そのエッセンスをご紹介します(英文ですのでご興味のある方はリンク先も併せてご覧ください)。

 

ドイツ銀行セクターは2021年まで長期にわたる超低金利で苦しんできた(例:10年で13%のマージン低下、2021年ECBに15億EURのマイナス金利支払いなど)が、2022年にはECBの大幅利上げにより、金利収益を中心に収益回復ROEは長期平均並みまで戻した(但し他国比かなり低め)。

 

●この先の更なる金利上昇は期待薄なので、今後も金利頼みでは駄目

 

 

●積年の課題である低収益性を改善するために今必要な5つの投資:

  1. テクノロジー活用:AIやFinTech技術活用
  2. 顧客ポートの改善:データ活用を通じたCS向上、顧客選抜
  3. トランスフォーメーションへの関与:再エネやデジタル化プロジェクトなど
  4. バランスシート(財務体質)強化:資本、流動性、収益の確保
  5. スキル人材:キャリア的により魅力的な雇用主になる

 

テクノロジー投資と収益性の間には明確な正の相関関係あり。


●銀行員は減っているだけでなくどんどん高齢化。しかもテック人材に魅力乏しい

 

ドイツ銀行業界について、もっと詳しく知りたい方はこちらへどうぞ>

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