マッキンゼーからドイツ銀行業界について分析したレポート(「ドイツ銀行業界2023」)が発表されていましたので、そのエッセンスをご紹介します(英文ですのでご興味のある方はリンク先も併せてご覧ください)。
●ドイツ銀行セクターは2021年まで長期にわたる超低金利で苦しんできた(例:10年で13%のマージン低下、2021年ECBに15億EURのマイナス金利支払いなど)が、2022年にはECBの大幅利上げにより、金利収益を中心に収益回復。ROEは長期平均並みまで戻した(但し他国比かなり低め)。
●この先の更なる金利上昇は期待薄なので、今後も金利頼みでは駄目。
●積年の課題である低収益性を改善するために今必要な5つの投資:
- テクノロジー活用:AIやFinTech技術活用
- 顧客ポートの改善:データ活用を通じたCS向上、顧客選抜
- トランスフォーメーションへの関与:再エネやデジタル化プロジェクトなど
- バランスシート(財務体質)強化:資本、流動性、収益の確保
- スキル人材:キャリア的により魅力的な雇用主になる
●銀行員は減っているだけでなくどんどん高齢化。しかもテック人材に魅力乏しい。
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