本日、ロシアのプーチン大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長との首脳会談が始まっていることについてのドイツメディアの報道ぶりは以下の通りです。
- 両首脳は示威的に握手し、いつもの警護付き装甲列車でロシアに入った金正恩はプーチンの招待に感謝した。
- ロシア国営メディアの報道によると、プーチンは金を最初に宇宙基地内を案内し、北朝鮮との緊密な経済協力や北朝鮮の人工衛星建設支援を約束した模様。
- 並行して北朝鮮は短距離弾道ミサイル2発を東の海に向かって発射した模様。
- 金氏は、「ロシアとの関係は自国にとっての優先事項であり、ロシアが自国の主権と安全を守るために聖戦を繰り広げていることを支持する/共に帝国主義と闘おう」と発言。
- 北朝鮮は砲弾や対戦車ミサイルの巨大な生産能力を持っており、しかもロシア製兵器と互換性が高い。巨大な軍隊も魅力的。ロシアとしてはこれらをできるだけたくさん手に入れたいはず。
- その対価として、ロシアは食料や贅沢品を供給できる。さらには、衛星/宇宙技術、潜水艦、ロケット/核兵器も交渉材料にできる。
- 交渉がうまくまとまれば、金は北朝鮮が世界から完全に孤立しているわけではなく、大国から重要なパートナー国として認められていることを自国民にアピールすることができる。
- 今夏、米日韓がより緊密な軍事協力に合意したので、これに対するカウンターバランスを構築するという意味合いもある。
- 北朝鮮がロシアに提供した武器弾薬を中国が補充すれば、中国は密かにロシアを支援することもできる。
- 国際社会にとって、もはやこの二人は予測不可能で近づきがたい(まともに交渉しづらい)存在となった。
- 彼らは主に軍事面で西側社会に不確実性の種を蒔き、世界を震撼させ続けることにしか興味がないようだ(これぞまさしく「悪の枢軸」)。
<日本語報道例>
<各種重大ニュースのドイツメディアの報道ぶり>