https://www.ifo.de/en/facts/2023-12-18/ifo-business-climate-index-falls-december-2023
ifo 業種別ヒートマップ(上図、直近2023年12月分)によると、不況に喘ぐドイツ経済の中で、好況(赤)とされているのは、旅行(79)、その他(車以外の)輸送機器(30)、下水処理(37)、法務・会計(69)の4業種のみとなっています。
そんな中、年初(1月3日)にドイツ旅行協会(DRV)が「今年も売上増見込み」というプレスリリースを出していましたので、そのポイントを以下ご紹介します。
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旅行業界は、好調だった2023年に続いて、2024年に対しても自信を持っている。
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すでに今夏の需要高まりの手応え(コロナ前より多い、早割活用など)を感じている。
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協会 (DRV)としては、今年の旅行売上高(1泊以上)が前年比4%増を予想。
- 但し、旅行者数は通年で微減となる見込み。
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パッケージツアーと個別カスタマイズ旅行の両方で、旅行サービス支出は総額780億ユーロ(12.5兆円相当)を見込む。
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トルコ(1番人気)とギリシャ向けを中心に長距離旅行が特に伸びそう。
- 夏場の長距離旅行では旅行者数+11%、売上高+18%を見込む。
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米国、オーストラリア、タイ、インドネシアなどの遠距離旅行はコロナ後の回復がやや鈍いが、今後はキャッチアップ効果が期待できそう。
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旅行業者経由の予約はコロナ前から減少してたが、今年の減少率は鈍化見込み。
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政府が計画している航空交通税の引き上げが価格や需要にどのような影響を与えるかはまだ予測できない。
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近年の高インフレによって、旅行のための余裕が圧迫されているが、それでもドイツ人が旅行を大きく減らすことは想定しづらい。
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一人当たりの出費額や滞在期間を節約したり、1~2回の主な休暇旅行に集中する傾向(足元我慢して夏に寄せるなど)が予約の中にも見て取れる。
- 次回の予想は夏休み前に発表する。