オンライン世論調査Civeyの直近調査結果(上図)によると、ドイツ人の7割(確実36.2%+どちらかというと34.7%)がトランプ再選を覚悟しています。
極寒の中で実施されたアイオワ州共和党予備選では、トランプ氏が51%を獲得して圧勝し、フロリダ州知事デサンティス氏が21%で2位、元国連大使ヘイリー氏が19%、起業家ラマスワミ氏が8%というほぼ事前予想通りの結果で着地し、トランプ再選の可能性が大きく高まりました。本件についてのドイツメディアの報道ぶりは以下の通りです。
- アイオワ州は全米共和党のほんの一部を代表するに過ぎないが、大統領選のその後展開の方向性を探るための重要な出発点とみなされている。
- 今回は、①本命であるトランプ氏が50%を超えるか、②2位には誰がどれくらいでつけるか、の2点が注目されていた。
- 実際の結果は、トランプがデサンティスとヘイリーを圧倒するものだった。共和党は完全にトランプに屈服したと言ってよい。
- 投票結果そのものよりもさらに衝撃的なのは、アイオワ共和党員の3分の2がバイデンは米国の正当な大統領ではないと信じているという調査結果だ。
- トランプ氏はほんの一瞬だけ米国民の団結を呼び掛けたが、数分後には移民を「テロリスト」と中傷し、選挙不正に関する嘘を広めていた。
- 何百回も違法行為を繰り返し、憲法を軽視し、国会議事堂の襲撃を先導した男が「法と秩序の国」を作ろうと呼びかけているのは何とも不思議な光景だ。
- この自由奔放な独裁者は、再び大統領執務室に座ることにりそうだ。
- この現実から目を背けてバイデン再選を祈るのは単なる怠慢だ。
- ドイツ政府としてはこの最悪のシナリオに備えなければならない。
- ベアボック外相は、すでにトランプ陣営のブレーンたちへの接触とEU内での相談を開始した。
- 特に米国のNATO脱退とウクライナ支援打ち切りに対策が必要。
- ドイツ人は80年間もの間、米国の核の傘(核共有)による保護を当然と思ってきたが、米国の欧州撤退後、ドイツは完全に無防備になる。
- まず最初にトランプ勝利後にウクライナがプーチンの手に渡らないように最善を尽くさなければならない。
<日本語報道例>
<本件関連投稿>
<米大統領選関連動向のモニタリングに最も便利なサイト2つ>
https://www.realclearpolitics.com/
https://abcnews.go.com/538?fbclid=IwAR04s7LSwJVnrYtIXdQOB6_JCb_NzfkGwDf_3_65iEuWIiJwa5Da60gFGPA