米国史上初めて、ケビン・マッカーシー下院議長が議会投票によって解任されたことについてのドイツメディアの報道ぶりは以下の通りです。
- 後継者が全く見当たらない中、本件の出口も全く見えない(後先を考えない「特攻作戦」)。米国政治は完全に機能不全に陥っており、大変心配である。
- 欧州としては米国からのウクライナ支援に支障が出る事態への対応を準備しておかなければならない。
- 共和党はマッカーシー氏の後継者を探すのに14日間を費やしたいと考えているようだが、彼の就任ですら15回もの投票が必要だった。そんな調子で11月17日の暫定予算期限前に予算/政府閉鎖の問題を解決できるとは思えない。
- 下院議員でなくても法的には問題ないということで、いっそトランプ氏に下院議長をお願いしようという奇策があるが、さすがに共和党内でも抵抗があるようだ。
- 最終的には共和党と民主党それぞれの穏健派間の超党派的協力しかあるまい。
- 民主党穏健派がマッカーシー氏の失脚を阻止し、彼の続投に投票すべきだったという意見もあるが、野党の仕事は与党の窮地を救うことではない。
- 野党の仕事は、与党を牽制し、代替案を提示し、協力できる部分を個別例外的に協力するということだ。
- 共和党急進派は、米国内外の人々の幸福や米国の発展など気にしておらず、ロシアの独裁者がウクライナを併合しようとしていることも気にしていない。
- 彼らは破壊、妥協なき二極化、そして自分たちのエゴにしか興味がなく、民主主義国家を忌み嫌い、その運営に資源を削減したいと考えている。
- 単なる陰謀論者、暴徒であることも多く、自分たちの怒りの基盤のために自らを演出する自己宣伝者でしかない。
<日本語報道例>
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