日独経済日記

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20231006 昨年のドイツ旅行バス客数、まだコロナ前の半分どまり

Reisebus

https://www.destatis.de/DE/Presse/Pressemitteilungen/2023/10/PD23_398_461.html

 

今朝ドイツ連邦統計局から発表された、2022年の旅行バス(近距離・長距離とも定期運航分を除く、遠足旅行、休暇旅行、貸切バス旅行など)のデータが興味深かったので以下ご紹介します。

  • 2022年の旅客数は3,700万人と、コロナ前(2019年)の7,700万人から半減(-52%)も、2021 年の1,800 万人からは倍増
  • 運営会社数は、2,970社(2019年)から2,720社(2022年)に8%減少
  • 乗客1人当たりの平均移動距離は(2022年)は215kmで、2019年とほぼ同水準。
  • 50km以下の近距離とそれ以上の長距離で半々。長距離の2割が越境。
  • 旅客数×移動距離で見た輸送量(2022年)は80億人kmと、2019年の167億人kmの約半分。
  • 2022年のバス1台あたりの平均座席占有率は56%と、2019年の59%をわずかに下回る。

●今年に入ってからドイツ航空旅客数(下図)は絶好調ですので、旅行バスも足元はもう少し回復しているものと思われますが、昨年時点で半分しか戻していないということは、学校や会社での団体旅行がコロナ前より構造的に減ってしまっているのかも知れません。


●ちなみに旅客者総数に占める旅行バスのシェアは、コロナ前の2019年でもわずか0.12%です(上から、近距離バス・市電、旅行バス、鉄道、航空機、車)。

 

●つい最近までの国際原油価格の上昇を受けて、ガソリン・ディーゼル価格は気持ち強含みに推移してはいるものの、騒がれるほどの値上がりにはなっていません。

https://www.zeit.de/wirtschaft/energiemonitor-deutschland-gaspreis-spritpreis-energieversorgung

 

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