https://www.destatis.de/DE/Presse/Pressemitteilungen/2023/07/PD23_271_45412.html
2023年5月の宿泊件数は47百万件(前年同月比+9.2%)とかなりの急回復を見せました。コロナ直前の2019年5月と比べても+5.8%上回っており、完全復活を達成した格好です。
2019年以降の推移を年別に並べると(下図)、年初来で見ても、ほぼコロナ前の水準を回復した状態で推移していることが判ります。
特に国内(ドイツ人)顧客の増加が顕著で、ドイツ人の旅行好きが奏効している格好です。
航空旅客数は全世界ベース(青)でもドイツベース(赤)でも最近なかなか好調です。
ドイツで最も信頼されているifo景況指数の付随データである「業種別ヒートマップ」を見ると、旅行関連やレストランは数少ない好況業種(赤)に属していることが確認できます。
ちなみに毎週月曜夕刻に実験的GDPナウキャスト指標としてドイツ連銀から発表されている週次経済活動指数(WAI)は、四半期GDP換算で、前期比プラス+1.3%と非常に強い内容となっています。
統計が遅くて見えづらいサービス業や、報道されづらいウクライナ支援関連の巨大な軍需などを中心に、意外とドイツ経済がしっかりしている可能性については少し意識しておきたいと思います。
なお、ドイツ経済全体の分析については、よろしければこちらをご覧ください。