1997年以来、毎年ドイツ政府がドイツ統一記念日前に議会に報告するために取りまとめている「ドイツ統一の現状」(2023年版、上リンク)から、興味深いデータをピックアップしてご紹介します。
●タイトル:「東西統一は完了したが、まだ完全でない」(サブテーマ:「都市と田舎」)。
●東独の給与水準は1999年西の43%(C)から、2022年には79%まで改善。
同期間の可処分所得と一人当たりGDPは、6割(1991 年) から9割(2022年) 改善。
●2023年7月1日の年金調整により、東西の年金格差解消はほぼ達成。
●高級官僚に占める東独出身者(含むベルリン)は12.4%に微増(昨年11.3%)。
上位になるほど東独出身者は少ない。
●裁判官に占める東独出身者(含むベルリン)は8.4%に微増(昨年7.1%)。
裁判長だとわずか4.1%(昨年4.4%)。
●大学進学率は、東43.1%、西48.5%にまで格差縮小。
●輸出比率はずっと西(A:青)の方が東(B:紫)より高い。
●失業率の格差はかなり縮小してきたが、まだ東(薄青)が西(灰)より高い。
●失業者に占める長期失業者のシェアは東西とも35%。
●2017年までは人口が東⇒西にシフトしていたが、最近はわずかながらも西⇒東の流れに逆転。(棒グラフ上方向:東⇒西、統計局HP)
●東独の田舎(C)で人口減少が継続(A:西独田舎、B:西独都市、D:東独都市)
<各州構造基本データ一覧>
●10月2日と3日の2日間、ハンブルクに政府要人が集まって盛大にお祝いしましたが、来年は旧東独メクレンブルク=フォアポンメルン州(州都シュベーリン)がホストになります。
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