私は地元紙ライニッシェ・ポスト(Rheinische Post)という地元紙を購読しています。(オンライン版のみ、月8ユーロ)
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昨春のコロナ発生初期には、地元の感染拡大状況、医療ひっ迫状況、近く発動される行動制限措置などの把握においてなくてはならないものでしたし(その理由で購読に踏み切りました)、今回の西部大洪水が、自分の住んでいる地域にとってどれくらい危険なのかをいち早く把握するのにも大いに役立ちました。
私がドイツ留学をしていた30年前、まだインターネットが普及する前の世の中における地元紙のメリットは以下二つでした。
- 住宅情報、中古品売買情報、地元名士の死亡広告などは地元紙の専売特許だった
- 配達までの時間の都合上、全国紙より地元紙の方が最新情報をカバーできる可能性が高かった
インターネット時代になり、これらの利点はほぼ失われてしまいましたが、以下のメリットは今でも(そして恐らく将来も当面)健在です。
- とかく東京一極集中になりがちな日本と異なり、ドイツでは地方分権が高度に進んでおり、政治・経済面に限らず、いろいろ化観点でローカル情報の価値がそもそも高い
- 地元における、デモ、災害、テロ、事件、疫病などの危険情報は、企業のリスク管理上必須
- 地元の論調や雰囲気を把握できる唯一のメディアである
ドイツでは、地元の ①ビール、②サッカーチーム、③新聞 を贔屓するのが当たり前と考えられています。私もドイツ生活の知恵として、これらをしっかり実践しています。