日独経済日記

日独間の架け橋となることを目指しています

20210907 SPD主導の大連立が選択肢となる可能性が高まってきました

こちらの大手8社の世論調査結果と

Wahlumfragen zur Bundestagswahl 2021 – Sonntagsfrage (Wahlumfrage, Umfragen) (wahlrecht.de)

こちらのリアルタイムオンライン世論調査Civeyの結果を

Erfahren Sie, was Deutschland denkt - Civey

本日2021年9月7日ドイツ時間18時時点で集計すると、以下のようになりました。

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上記9つの単純平均値で見ると

 ①SPD     :25.0%

 ②CDU/CSU  :21.6%

 ③Green   :16.8%

 ④FDP    :11.8%

 ⑥Linke    :  6.6%

 ⑤AfD              :11.1% (極右政党で上記政党はいずれも連立拒否)

となっており、この種の世論調査にありがちな2-3%の誤差を勘案しても、SPDが第一党を獲得する可能性が極めて高くなっています。

 

最近の変化としては、SPDとCDU/CSUによる大連立でも(5%条項による死票勘案後で)過半数が確保できる可能性が出てきたことに注目しています。

もともとSPD(特に左派)がこれ以上のCDU/CSUとの連立継続に否定的なことから、SPDとCDU/CSUを軸とする連立の組み合わせは今回成立しないとみてきましたが、残りのオプションが全て3党連立で、交渉が難しく他2党への多くの譲歩を必要とすることを考えると、SPDがCDU/CSUを十分抑え込める形での大連立継続は検討する余地が出てきたと思います。

従って、現在の3つの選択肢のシナリオから、この大連立を加えた4つの選択肢のシナリオへの変更(下表右端)を検討しています。

この場合、後継首相レースとしては、ショルツ80%、ラシェット20%となります。

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